平成29年10月末現在で、外国人労働者を雇用する事業所数は194,595ヵ所で、外国人労働者数は約128万人!平成19年に届出が義務化されて以来、外国人労働者数は過去最高となっています(厚労省調べ)。
そんな外国人を雇用している企業が抱える問題の一番にあげられるのが、コミュニケーション。言葉の違い、習慣の違いを「仕方がない…」と見過ごしてしているうちに、コミュニケーション不足による仕事効率のダウン、モチベーション低下など負のスパイラルを生んでしまうことも。
とはいっても、普段の仕事の中で、コミュニケーションを密にするキッカケがつかめない…。そんな心配を抱えている管理職、リーダーの皆様へ、外国人社員も気軽に参加できる社内イベントを企画してみてはいかがでしょうか?
今回は、外国人社員に興味を持ってもらえそうな「日本の食文化」に関わる社内イベントをご紹介します。
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コミュニケーションアップには会話が大切とわかっていても、キッカケがつかめないときは、「食べ物」を利用するのが一番です。
お寿司をほおばって「オイシイ!」、和菓子を目の前にして「ウツクシイ!」と顔がほころんだ外国人社員、あなたの周りにもいませんか?
今回は、そんな「寿司」と「和菓子」に注目!「寿司作り」「和菓子作り」の体験教室を社内イベントとして提案させていただきます。
日本人でも、実際に「寿司作り」「和菓子作り」を経験したことのある人は意外と少ないのでは?「外国人社員のために…」と考えた社内イベントでも、結果的には全社員が楽しめるイベントとなる可能性大かもしれません!
『大阪寿司職人体験センター』は、寿司作りを体験できる専門の施設として2018年5月にオープン。日本食のベテラン講師が本格的な寿司握りをレクチャーしてくれる施設として注目を集めています。
寿司作り体験は、次のようなプログラムで進行しますが、お食事会の時間延長などプログラムの変更にも応じてくれます。『社員旅行net』に気軽に相談してみてくださいね。
【大阪寿司職人体験センター 寿司作り体験プログラム】
寿司作り体験を始める前に、センターで準備してくれた法被(はっぴ)をまとい、和帽子をかぶります。板前さんと同じ格好になって、テンションもアップしそうですね。
そして、講師から寿司作りのレクチャーを受けたら、すぐに自分で寿司を作り始めます。カンタンに言ってしまえば、寿司作りは「シャリを手に取って軽く握って、ワサビをつけたネタを乗せて完成!」なのですが、意外とコツが必要。
「板前さんがほんの数秒で握っていた寿司に、これだけの工程があったとは!」と寿司作りの奥深さに驚く社員も多いでしょう。
職場では、上司・部下、先輩・後輩の関係であっても、寿司作り体験ではベテラン講師を前にして全員が生徒!
「驚くぐらい器用!」「意外と不器用?」といった発見もありそうですが、”相手を知ること”は、コミュニケーションアップのキッカケになります。
そして、どんなお寿司であっても、自分で握ったお寿司は美味しいもの。「寿司作り体験」は、学び、発見、美味しさを共有できる社内イベントとなりそうですね。
『大阪寿司職人体験センター』で用意されている寿司作り体験コースは3パターン。
基本的に体験できる握り寿司は8巻ですが、それでは胃袋が満たされない…という心配な場合は、追加も可能です(事前予約)。
飲み物はお茶は無料。その他の飲み物については事前予約が必要です。
コース | メニュー | 5~19名(税込) | 20名以上(税込) |
Aコース | 握り寿司8巻体験 | 3,024円/人 | 2,808円/人 |
Bコース | 握り寿司8巻体験+ミニうどん+味噌汁 | 3,456円/人 | 3,240/人 |
Cコース | 握り寿司8巻体験+ミニ国産豚しゃぶ+味噌汁 | 3,780円/人 | 3,564/人 |
また、『大阪寿司職人体験センター』の特徴として挙げられるのが、体験時間が短く、リーズナブルな料金であること。
低予算で気軽にプランを組みやすく、ほかの体験プランや観光プランを組み合わせた社内イベントを企画することも可能です。
住所:大阪府大阪市西成区長橋1-5-2 リリービル1階
TEL 0742-95-9887/FAX 0742-20-7122
体験実施時間:10:30~14:30の中で基本1時間 ※延長の相談可
体験受け入れ人数:15~60名
※HPは中国語・英語にも対応
寿司作りの体験以外にも外国人に人気のある食文化の体験プランが「和菓子作り」。
日本の「菓子」としての歴史は古代にまでさかのぼり、和菓子としては、遣唐使が唐菓子の技術を持ち帰ったあたりから大きく発展していきます。
その後、鎌倉時代の茶の湯文化の流行や南蛮菓子の渡来など、和菓子は時代の文化・芸術、そして経済状況と関係しながら大きく変化していきます。
見ため「カワイイ♪」、食べて「オイシイ♪」と感想はひとことで言えても、和菓子の成り立ちは、ひとことでは言い表せないほど奥深いもの。
外国人に和菓子が人気があるのは、日本文化に興味を持ってくれていることの表れといえそうですね。
一方で、和菓子が苦手という外国人がいることも忘れないで。特に嫌われる傾向にあるのが「あんこ」です。
欧米では、豆を甘く煮て菓子にするという和菓子の発想がなく、アジアでも小豆スイーツは多くあっても「こしあん」の文化がないので「あんこは苦手」という人もいるようです。
社内イベントのプランに「和菓子作り」が候補にあがったときは、社員のみなさんの好き嫌いを十分にヒアリングした上で検討してくださいね。
そして、幹事さん仕切りのもと「和菓子作り体験」が決まった場合、おすすめしたいのが「京都 甘春堂」の和菓子教室です。
「京都 甘春堂」は江戸時代後期に創業した100年以上続く老舗。現在は六代目が暖簾を引き継ぎ、平成27年には京都府知事より 「京都府の現代の名工(和菓子製造)」を受賞した京菓子の名店です。
伝統を守りながら和菓子の普及にも努め、京都市内2ヵ所の会場で「和菓子教室」を毎日(4回)開催しています。
外国人の観光客も多く訪れている人気の和菓子教室ですが、その理由は、外国人向けのテキスト(英語、中国語、韓国語)が用意されていること(事前連絡が必要)。外国人社員が参加する社内イベントして、このポイントは大きいですね!
コース名 | 料金 | 内容 |
一般コース | 2,160円(税込) | お抹茶と和菓子4種類 (上生菓子3個、干菓子 1種類 ) (1個はお抹茶とご試食、2個はお持ち帰り) |
【1日4回/1時間15分程度の体験】
※ 20名以上の団体で、上記時間外を希望の場合は相談
また、「京都 甘春堂の和菓子教室」では、季節(1ヶ月)ごとに作るお菓子が異なります。季節ともにお菓子を楽しむという日本独特の文化も外国人社員に理解してもらえたらいいですね。
住所・問い合わせ:下記2箇所の会場で実施
・東山・清水寺 会場…京都市東山区川端正面東入る茶屋町511-1/問:075-561-1318
・嵐山・嵯峨野会場…京都市右京区嵯峨釈迦堂大門町1-1/問:075-861-5488
※写真はすべてイメージ
▼ その他の社内イベント企画のアイデア
今回は、外国人社員が参加する社内イベントとして、「寿司作り」「和菓子作り」の体験教室をご紹介しました。もしかしたら、日本人よりも日本文化を理解している外国人社員もいそうですが、時・場所を変えれば、また新たな日本の魅力を発見できるはず。
参加する社員みなさまにとって、体験を通して学び・発見の多い体験となり、コミュニケーションアップにつながる社内イベントとなるよう願っています!
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