「じゃらん人気温泉地ランキング2024」リクルートじゃらんリサーチセンター調査で、熊本県・黒川温泉は「全国人気温泉地ランキング(これまでに行ったことがある温泉地のうち、もう一度行ってみたい温泉地)で第6位を獲得しました。
九州地方にお住まいの方が選んだ好きな温泉地で第1位。40代の年代別ランキングでは第5位となっています。
また、「温泉地リピート意向率ランキング」ではなんと第2位に入るなど、一度いったらまた再訪したい魅力的な温泉chいであることがわかります。2023年度からスタートした「おすすめしたい穴場温泉地ランキング」でも9位でした。
一時は存続の危機を迎えたこともある黒川温泉ですが、全ての露天風呂を利用できる「入湯手形」システムを1980年代にスタート。「黒川温泉一旅館」のコンセプトで景観づくりを行ったことが評価され、2000年代には大人気の温泉郷へ。
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黒川温泉は阿蘇山の北側、南小国町にある温泉です。大分県との県境にあり、昔ながらの里山の風景が広がる知る人ぞ知る秘境として知られてきました。
黒川温泉の発祥は「首なし身代わり地蔵」の伝承として伝わっています
その昔、豊後の中津留というところに、貧しい塩売りの若者・甚吉と、病気で寝たきりの父親が住んでいました。父親が瓜を欲しがるのですが、甚吉にはお金がありません。思いつめた甚吉は、商売ものの塩を地域のお地蔵様にお供えした後、瓜畑に瓜を盗みに入ってしまいます。しかしすぐに地主に見つかり、すぱあっと首をはねられてしまいました。ところが、落ちたのはお地蔵様の首。お地蔵様が身代わりになって甚吉を守ってくださったのです。
その後、この首だけのお地蔵様を肥後の国にまつろうと、肥後細川藩の本田勝十太郎という修行者が持ち帰ることになりました。旅の途中、黒川にさしかかったところでお地蔵様が突然「ここに安置してくれ」声をかけてきたということです。そこで黒川にお堂を建てることに。するとある日、この地から温泉が湧き出るようになり、これが黒川温泉の始まりとされています。
引用元:黒川温泉の公式ホームページより
いまでも黒川の中心地に、このお地蔵様は大切にまつられています。
湯治場として知られるようになってきた江戸時代中期、肥後細川藩の役人も利用する「御客屋」に。1961(昭和36)年に6軒の旅館により黒川温泉観光旅館協同組合が設立。
1964(昭和39)年に「やまなみハイウェイ」が開通し、一時的に観光客は増えましたが「鳴かず飛ばず」の状態で存続の危機を迎えてしまいます。
1980年代に入り、「一軒で儲かるのではなく、地域全体で黒川温泉郷を盛り上げたい」という発想に転換。温泉郷全体を統一感のある魅力的な景観づくりに取り組みました。
さらに、里山の立地を活かした野趣に富んだ露天風呂を導入。黒川全ての露天風呂を利用できる「入湯手形」を発案し、「露天風呂めぐりの黒川温泉」というブランドをつくることに成功しました。
1990年代には黒川温泉郷が一つの旅館としてともに磨き合う「黒川温泉一旅館」のコンセプトを確立。メディアにも多く取り上げられ、その人気は全国区に。
2016(平成28)年に熊本を襲った地震にダメージを受けた黒川温泉ですが、現在は復興を遂げ、以前通りの魅力的な温泉郷として人気を博しています。
黒川温泉の楽しみ方はなんといっても湯めぐり。一つの温泉地で7種類の泉質が楽しめるのは全国的に見ても珍しいものです。
黒川温泉で楽しめる泉質は単純泉(弱酸性)、単純泉(弱アルカリ性)、硫黄泉、炭酸水素塩泉・塩化物・硫酸塩泉・含鉄泉・酸性泉の7種類。「入湯手形」を一枚購入すると、好きな旅館の温泉3ヶ所を選んで入浴できるので、ぜひ楽しんでいきましょう。
■適応症:神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性皮ふ病・五十肩・うちみ・くじき・病後回復期・疲労回復・健康増進・慢性婦人病・糖尿病・高血圧症・動脈硬化症など
■単純泉(弱酸性)の宿:黒川荘、やまびこ旅館、旅館 山河(露天風呂)、山の宿 新明館、旅館 やまの湯
■単純泉(弱アルカリ性)の宿:旅館 こうの湯、三愛高原ホテル、ふもと旅館、黒川温泉御処 月洸樹
■硫黄泉の宿:和風旅館 美里、旅館 壱の井、いやしの里 樹やしき、里の湯 和らく
■炭酸水素塩泉の宿:黒川荘、やまびこ旅館、旅館 山河(露天風呂)、山の宿 新明館、旅館 やまの湯
■塩化物泉・硫酸塩泉の宿:旅館 南城苑、夢龍胆、湯峡の響き 優彩、黒川荘、旅館 山河(露天風呂)、やまびこ旅館、山の宿 新明館、旅館 やまの湯、歴史の宿 御客屋
■含鉄泉の宿:旅館 湯本荘
■酸性泉の宿:ふじ屋
いろいろな泉質のお風呂がある旅館もありますし、入湯手形でお好きなお風呂を3ヶ所巡ることもできます。人数が多い場合は受入可能な宿を紹介してもらうのがベスト。ぜひ旅行会社に相談してみましょう。
黒川温泉の魅力はなんといっても、里山の風景を活かした昔ながらの落ち着いたたたずまいにあります。阿蘇山の奥深くに位置しているため、決して交通の便が良いとは言えませんが、道路は「廊下」、旅館は「部屋」に見立てたこじんまりとした温泉郷は、浴衣に着替えてそぞろ歩きが似合います。
それぞれの宿ごとに個性はありますが、瓦屋根や壁の色、街全体がシックに統一され、四季折々の美しさを見せる木々が時間に追われる都会生活を忘れさせて、心からリラックスすることができるのがポイント。
地産地消の田舎料理が楽しめ、食べ歩きやソフトクリーム、熊本ならではのスイーツも楽しめます。
季節ごとのイベントもまた、魅力的で、6月~10月の月1回には料理上手なお母さんたちが手作りする朝ごはんを平野台の草原でいただく「朝ピクニック」を開催。
クリスマス頃から3月末までは「湯あかり」イベントが有名で、竹の灯篭を温泉街を流れる田の原川に吊るし、日没から22時まで灯りをともします。冬景色に柔らかな光が映し出されて幻想的な美しさです。
黒川温泉へは熊本駅などから路線バスを利用して約3時間かかります。公共交通機関での移動は難手間と時間がかかりますので、まとまった人数なら貸切バスをチャーターするのが一番です。
人数が少ない場合は、熊本空港もしくは熊本駅から「九州横断バス」の利用がおすすめ。料金もお手頃です。
1日目 | 羽田発→熊本空港着(貸切バス)→熊本城見学→桜の馬場 城彩苑「桜の小径」でランチ→阿蘇山→大観峰→黒川温泉着16時着頃着終了(温泉町そぞろ歩き&湯めぐりを楽しむ) |
2日目 | 宿9時発(貸切バス)→押土石の丘→鍋ケ滝公園→大分県豆田町観光&ランチ→太宰府天満宮→博多のホテル着17時着終了(夜は屋台巡りを楽しむ) |
2日目 | 宿9時発(貸切バス)→福岡タワー→マリンワールド海の中道→キャナルシティ博多で買い物&ランチ→福岡空港14時着→羽田着終了 |
1日目 | 大阪発(新幹線)→熊本駅(貸切バス)→熊本城見学→ランチ→黒川温泉・湯めぐり&自由散策を楽しむ→宿泊 |
2日目 | 宿9時発(貸切バス)→平野台高原展望所→大観峰→ランチ→阿蘇ファームランド→熊本駅着→大阪着(新幹線)終了 |
1日目 | 博多発(貸切バス)→豆田町観光→サッポロビール九州日田工場見学&ランチ→黒川温泉で散策・入浴・食べ歩き→博多駅着終了 |
予算や日程に合わせてピッタリなオリジナルプランを提案してもらえるので、優先させたい条件をあらかじめ決めて旅行会社に相談しましょう。
黒川温泉は「やまなみハイウェイ」を利用してアクセス可能。途中、阿蘇山の観光を楽しんだり、大分へ足を延ばしたりも可能です。
都内から訪れるなら、熊本・大分と周遊してのんびり楽しむのもいいですね。
黒川温泉から車で約10分ぐらいのところにある平野台高原展望所。黒川温泉のイベント「朝ピクニック」でおすすめのスポットです。
運が良ければ早朝に雲海を見ることもできるそうです。阿蘇五岳と阿蘇の巨大噴火でできた火砕流台地が見渡せる景勝地。
夜は星空観察にぴったりで、たくさんの星が流れていくのは圧巻です。
黒川温泉から車で約20分のところにある鍋ケ滝。落差約10mですが、幅約20mもあります。
阿蘇カルデラを作った約9万年前の巨大噴火でできたといわれています。こちの滝は、裏側から眺めることができるため、別名「裏見の滝」とも呼ばれます。
朝早く訪れると、朝日が滝の水に反射して息をのむほど美しいといいます。現在は事前予約入園となっていますので、旅行会社に手配をお願いしておきましょう。
黒川温泉から車で約30分の所にある押土石の丘。南小国町のマゼノ渓谷近くにあり、巨石群が人工的に配置されたミステリアスなスポットとして有名です。
世界最古のくさび文字(シュメール文字) が石に刻まれた「鏡石」、方位磁石を近づけると針が一周まわる現象が起きる「太陽石」、日時計の役割があったといわれる「はさみ石」など、先史時代の巨石文化遺跡であるといわれています。
実写版映画「進撃の巨人」のロケ地になった場所としても有名。訪れたらパワーをもらえそうですね。
筑後川の源流といわれるマゼノ渓谷は、春と秋に数日間だけ一般開放日がある以外は立ち入り禁止となっているため、秘密の渓谷として知られています。
駐車場からマゼノ滝までは徒歩約15分かかる山道。携帯も通じないため、しっかりと装備を固めて訪れる必要があります。
マゼノ渓谷までのアクセスは「マゼノミステリーロード」と呼ばれるでこぼこ道を進みます。運よく一般公開の時期に訪れたら思い切っていく価値ありです。
大観峰は内牧温泉の北東方にある北外輪山の一峰で、かつては遠見ヶ鼻と呼ばれていました。360℃の大パノラマは圧巻の一言。
阿蘇の街並みや阿蘇五岳、くじゅう連峰まで一望できます。秋から冬にかけては雲海が見えることも。天体観測のスポットとしても人気が高い景勝地です。
ここを訪れたなら阿蘇小国ジャージーソフトクリームをぜひ。牧場直送のミルクを使い、手作りしたもので、濃厚な風味とコクが楽しめます。
草千里ヶ浜は78万5千㎡という広大な大草原と、雨水が溜まってできたといわれる池が美しいコントラストを描く阿蘇を代表する景勝地です。
阿蘇五岳の一つである烏帽子岳の北麓に広がり、噴煙を上げる中岳を見ながら放牧した牛や馬がのんびりと過ごしているのどかな風景に出会えます。
草原を一回りできる引き馬乗りもぜひ楽しんで。近くには阿蘇火山博物館もあります。千里ヶ浜展望所を訪れると、阿蘇の西側を見ることが出来、天気がよければ雲仙火山も間近に望めるおすすめスポットとなっています。
運動施設や体験アクティビティ、食事、癒し、買い物など様々なテーマで健康づくりができるユニークな施設「阿蘇ファームランド」。
自分の体の状態をチェックできる「健康パビリオン」や頭と体を使って運動が楽しめる「元気の森」、お子様連れで楽しめるふれあい動物王国、手作り体験館など、多彩なアクティビティで1日たっぷり遊べます。
宿泊施設もあるので、社員の健康づくりを目的とした社員旅行や研修旅行にもぴったりですよ。
大分や福岡など九州の観光地と上手に組み合わせて楽しい周遊プランを提案してもらいましょう。
黒川温泉には蕎麦や地元食材を使ったお料理などが食べられるお店がいろいろあります。こだわりのとうふ料理が楽しめる「とうふ吉祥」では、いろいろな種類のお団子や豆乳ソフトなどを販売。
お風呂あがりの食べ歩きにぴったりです。つくりたてのどら焼きが食べられるのが「どら焼き屋 どらどら」、パリッとした皮と濃厚な小国ジャージー牛乳で作られるカスタードが人気のシュークリームが食べられる「パティスリー麓(ろく)」、馬肉たっぷりのk六家がうれしい「湯音(ゆのん)」など、足湯につかりながらいただくのもいいですね。
熊本のグルメで人気が高いのはあか牛。赤みが多い肉質で、旨味と柔らかさを兼ね備えたブランド牛です。ランチなどであか牛を食べたい場合は、団体でも入れるお店を予約してもらいましょう。
もう一つ、ぜひ食べておきたいのが馬肉。馬刺しはもちろん、焼肉などもおすすめです。郷土料理であるだご汁は九州全般で食べられていますが、熊本ではさつまいもを練りこんだ団子を出すお店もあるとか。
高菜飯も九州ならではですね。
お土産におすすめなのが「黒豆きなこゴーフレット」。黒川温泉のお土産として開発されたもので、かわいいくまもんのイラストが描かれた黒豆きな粉クリーム味のゴーフレットです。
水を一滴も使わず小国ジャージー牛乳とはちみつだけで練り上げて揚げたかりんとう「ジャージー牛乳かりんとう」。小国郷産の干しいもなど、ここでしか出会えないものがいろいろ。
黒川温泉内にある商店やお土産店で購入できますよ。
職場の仲間で温泉旅行を楽しみたい。そんな時気になるのは温泉の泉質や源泉かけ流しなのかどうか、露天風呂や展望風呂からの眺め、旅館の食事や宴会場の有無なども重要です。
黒川温泉は古くから名湯として知られ、九州エリアはもちろん、大阪や東京からも大勢の観光客が訪れる人気の温泉地です。イメージを統一した田舎の風景はどこか懐かしくほっとするような優しい暖かさです。
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【社員旅行で人気の温泉地】
社員旅行で人気の温泉地ランキング|箱根温泉|熱海温泉|伊豆温泉|伊豆修善寺温泉|登別温泉|道後温泉|草津温泉|有馬温泉|別府温泉|黒川温泉|由布院温泉|下呂温泉|
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