静岡県で最も人気が高い温泉地は熱海温泉ですが、伊豆修善寺温泉も名湯として知られています。伊豆半島の中で最も歴史が古く、桂川沿いに温泉街が広がる景色はなんとも風情があります。
特に11月中旬~12月中旬に見ごろを迎える秋の紅葉シーズンは、伊豆随一といわれるもみじ群生林があり、美しさはひとしお。大勢の観光客が訪れます。
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伊豆修善寺温泉の開湯は平安時代(807年)、弘法大師・空海が発見したとされています。桂川で病気の父親の体を洗っている少年を見かけ、心を打たれた空海が手に持っていた仏具“独鈷杵(とっこしょ)”で、河原の岩を砕いたところ温泉が湧出。
その温泉に浸った父親は、長年患っていた病が癒えたと伝わります。現在も桂川の中にある「独鈷(とっこ)の湯」が、修善寺温泉発祥の温泉としてシンボル的存在です。
その後、河原沿いに7つの外湯がありましたが、昭和20年代には「独鈷の湯」のみに。また、独鈷の湯も現在は入浴不可となっています。
長らく外湯がなかった修善寺温泉ですが、2002年に日帰り専門の「筥湯(はこゆ)」がオープンし、復活しました。筥湯には高さ12mの仰空楼(望楼)を併設。温泉を楽しんだ後は、そこに登り、温泉街の眺めを楽しむのもおすすめですよ。
鎌倉幕府を開いた源頼朝の異母弟・範頼と、頼朝の嫡男・頼家は、ともに修善寺の地で非業の死を遂げています。
範頼は、兄・頼朝から謀反の疑いを掛けられ、修禅寺・八塔司(はったす)のひとつである信功院に幽閉。梶原景時(かじわらかげとき)の不意打ちに会い、防戦の末自刃したといわれています。
信功院は、現在の日枝神社の下あたりにあったと伝わり、現在は庚申塔のみが残っています。源範頼の墓と伝わる祠から、明治12年に骨壺がみつかり、現在は日本画家・安田靫彦氏のデザインにより建立されたお墓があります。
また、頼朝の嫡男・頼家は2代鎌倉殿を継承しますが北条氏と対立。鎌倉を追放され、修禅寺に軟禁されます。頼家が北条氏が放った刺客により暗殺されたのは「筥湯」で入浴中だった時のこと。
その最後を哀れんだ母・北条政子が建てたのが「指月殿」です(伊豆市観光情報サイトより)。指月殿のお隣には源頼家公のお墓があり、毎年7月下旬頃に「頼家まつり」が行われています。
伊豆修善寺温泉の源泉は6か所ありますが、いったん第一配湯所に集められ、各地区の温泉街へ送湯されています(第二配湯所を経由する場合もあり)。
源泉の温度は60℃前後。一時は枯渇の危機に瀕したそうですが、集中管理システムを採用することで、貴重な温泉資源を効率よく供給できる仕組みを確立しました。
泉質はアルカリ性単純泉(pH8.5)。湯あたりがやわらかく、古くなった角質を落とし、透明感のあるつるつるの美肌に整えてくれます。
自律神経不安定症や不眠症、うつ状態のケアによいとされ、疲労回復や神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性の改善に役立ちます。
■適応症:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進など
泉質の違うバラエティに富んだ温泉が楽しめるわけではありませんが、どの宿を選んでも極上のお湯が楽しめるのが伊豆修善寺温泉の魅力。老舗から現代的な宿まで滞在スタイルで選んでもらうのがいいですね。
旅行会社にぜひ相談してみましょう。
伊豆修善寺温泉の魅力といえば、「伊豆の小京都」とも呼ばれる趣のある景色や宿のたたずまいでしょうか。明治時代には文豪たちから愛され、夏目漱石や芥川龍之介、田山花袋、島崎藤村、尾崎紅葉など、そうそうたる作家たちが足を運んでいます。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で注目を集め、源氏ゆかりの史跡巡りツアーを楽しむのもおすすめです。
春は青もみじ、夏は竹林、秋は紅葉と四季折々の景色が美しく絵になるのも人気のひとつ。特に人気なのが竹林の小径です。
風にそよぐ竹の葉音や桂川のせせらぎ、日ごろの疲れが癒され、おだやなひと時を味わえます。夜はライトアップされて幻想的な雰囲気ですよ。
関東エリアから貸切バス、電車でのアクセスが良いので、日帰り旅行もOK。もちろん1泊してのんびりと過ごすこともできるので、社員旅行・職場旅行でおすすめの温泉地となっています。
関東発の温泉旅行で人気の高い静岡県。伊豆修善寺温泉は熱海温泉とともに、アクセスがよい行き先です。
東京からアクセスする場合は東海道新幹線で三島駅まで移動し、伊豆箱根鉄道駿豆(すんず)線(修善寺行)を乗り継いで約2時間10分となっています。運行本数は限られていますが、特急「踊り子号」で修善寺まで移動も可能。
修善寺温泉は修善寺駅からバス(もしくはタクシーなど)で約10分程度で到着できます。
人数がある程度まとまるなら、やっぱりおすすめは貸切バスです。所要時間は都内から約3時間程度。
電車の時間を気にせず、めいっぱい修善寺温泉旅行を楽しめますね。
1日目 | 新宿8時発(貸切バス)→トイレ休憩→修善寺温泉11時着(約3時間)→竹林の小径や独鈷の湯など、温泉街を散策・ランチ→修禅寺・日枝神社・指月殿・源頼朝の墓・源頼家の墓などを観光→筥湯で日帰り入浴→お土産購入→修善寺温泉発15時→トイレ休憩→新宿18時着終了 |
1日目 | 新宿8時発(貸切バス)→トイレ休憩→修善寺温泉11時着(約3時間)→「街ナビゆるり」で着物・浴衣レンタル→日枝神社参拝→ランチ→修禅寺にお参り→竹林の小径・独鈷の湯・足湯などを楽しむ→着物返却→宿へ→宿泊・宴会→竹林のライトアップなどを楽しむ |
2日目 | 宿発→修善寺虹の郷→中伊豆ワイナリーヒルズ(ワイン工場見学・試飲など)→ランチ→韮山反射炉→伊豆パノラマパーク→新宿18時着・終了 |
予算や日程に合わせてピッタリなオリジナルプランを提案してもらえるので、優先させたい条件をあらかじめ決めて相談しましょう。
伊豆修善寺温泉の魅力はなんといっても風情ある温泉街のたたずまい。派手さはありませんが、竹林や梅、桜、菖蒲、もみじと四季折々の美しさを楽しむことができます。
桂川に架かる朱塗りの橋は、写真映えもよく、思わずシャッターを押してしまう人気のビュースポットです。
桂川を挟んで修禅寺のお向かいにある「筥湯」は、ヒノキ造りの日帰り温泉施設。内湯だけですが、源泉かけ流しの湯が楽しめます。
かつて頼家が入浴したといわれる“筥湯”の名前を引き継いだ新しい外湯施設。日帰りで気軽に楽しめるのでぜひ立ち寄っていきましょう。
「福知山 修禅寺」は曹洞宗のお寺。807年に弘法大師・空海が開いたといわれています。開基当時はもちろん真言宗ですが、その後、臨済宗になり、室町時代に曹洞宗へと改宗。
こちらのお寺、手水が源泉かけ流しの温泉になっているのが注目ポイントです。空海が湧出させた独鈷の湯とともに、修善寺温泉のシンボル的なスポットとなっています。
宝物殿「瑞宝殿」には、空海が使ったと伝わる仏具“独鈷杵(とっこしょ)”や、頼家の仮面と伝わる木彫りの面、源頼家・源範頼が実際に使用していたと伝わる馬具、幻の仏師といわれた実慶作・大日如来坐像など、貴重な寺宝が納められています。
秋には期間限定で修禅寺方丈の庭園「東海第一園」の特別公開も。紅葉シーズンに訪れるなら、ぜひ立ち寄っていきましょう。
桂川に架かる5つの橋には恋の言い伝えがあるといわれています。岡本綺堂が書いた新歌舞伎『修善寺物語』に由来するもので、源頼朝と頼朝が面作りを依頼した職人の娘・桂が愛を育む舞台となったのがここ、修禅寺。
それぞれの橋の名前と別名をご紹介しましょう。
願をかけながら5つの橋を渡り、指月殿で願が通じる“お伺い石”で恋の行方を占うというのが定石のようです。お伺い石は、心の中で願い事をしながら石を持ち上げ、軽いと感じたら願がかなうといわれています。
お伺い石は、恋の願い事だけではなく、いろいろな願掛けができますので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに虎渓橋を渡り、突き当りを右に行くと「源頼家公廟道」があります。
創業明治5年(1872年)の新井旅館は、旅館の建物15棟が平成10年(1998年)に国の登録文化財に指定。貴重な文化遺産として大切に引き継がれている由緒ある宿です。
旅館三代目館主が文人墨客と親交が厚く、日本画や文学など数多くの作品が新井旅館で生まれました。宿泊客だけではなく、一般の方でも新井旅館館内ガイドツアーに参加が可能(要予約)。
特に昭和9年(1934年)に造られた「天平大浴場」は名建築として知られ、台湾から運んだ檜の芯去り材を使った総檜造りです。浴槽の縁は巨大な伊豆石を使用し、芥川龍之介が気に入っていたという池の鯉が臨めるガラス窓が残されています。
日帰り入浴も可能ですので、ぜひ貴重な文化財を楽しんでみてはいかがでしょうか。
また、新井旅館のお向かいにある「甘泉楼(かんせいろう)」は、2013年に1階部分を改築。お土産ショップとしてにぎわっています。
お風呂上りにジェラートや大判焼の食べ歩き、お土産購入にぜひ訪れてみては?
修善寺温泉で最も古い老舗旅館といえば「あさば」。1489年に浅羽弥九郎幸忠が宿坊を開いたのが始まりといわれています。約40年前からは日本の伝統芸能である能楽、狂言、新内、文楽、琵琶楽を当世一流の師を招き、季節に応じて公演するなど、文化活動も。
また夏目漱石が静養した「湯回廊 菊屋」、竹林の中にたたずむ隠れ宿「柳生の庄」など、歴史の古い伊豆修善寺温泉ならではの滞在が楽しめます。
ちなみにTBS系の人気ドラマ「逃げ恥」のロケ地となったのは「宙 SORA 渡月荘金龍」ですよ。
昔、伊豆修善寺温泉にあった外湯の名前を引き継いだ無料の足湯が、桂川沿いにあります。ひとつは「リバーテラス・杉の湯」もう一つが「河原湯」です。
桂川の中にある独鈷の湯を挟んで、それぞれ向かい合わせに設置されています。
「リバーテラス・杉の湯」は独鈷の湯公園内にあり、2018年11月に誕生した施設。足湯につかりながら桂川や独鈷の湯、温泉街の眺めを楽しめます。
一方「河原湯」は、独鈷の湯公園を眺められるロケーション。こちらは木曜日は利用できないのでご注意を。それぞれ足ふきタオルをご用意くださいね。
伊豆といえばやっぱりわさび!「禅風亭なゝ番(ぜんぷうていななばん)」の禅寺そばには、葉付き生わさびが1本丸ごとついてくることで人気を呼んでいます。ランチ時はもちろん大行列。
残った生わさびはそのままお持ち帰りも可能ですので、うれしいですね。
秋から冬がシーズンなのがズガニ(モクスガニ)。狩野川で獲れたズガニを地元旅館では、茹でたり、カニ汁にするなどして提供するところも。もう一つの名物が鮎。新鮮で天然物の鮎は5月~10月に楽しめます。
最近話題となっているのが2021年に誕生した「修禅寺ご当地バーガー」。あまご、わさび、原木しいたけなど伊豆市地元食材を使用し、修善寺温泉の焼印入りハンズに挟んで提供しています。
伊豆修善寺にはスイーツが楽しめるおしゃれなカフェもたくさんあります。最も有名なのが築100年の古民家をカフェにした「茶庵 芙蓉」でしょうか。美しいお庭も人気のポイント。源頼家公のお墓の近くにあります。
「お子様連れ大歓迎」なのが「古民家カフェ あまね」。スイーツだけではなくランチやテイクアウトもできます。
修禅寺の山門にあるのは「修善寺プリン工房」。伊豆市の卵“鶏愛卵土(にわとりあいらんど)”を使用し、毎日ていねいに手作りしているプリンです。
”竹林の小径”をイメージした器もかわいらしく、シロップはほろ苦い自家製カラメルか甘い黒みつのいずれかを選べます。イートインやテイクアウト、通販も行っていますよ。
伊豆修善寺駅の名物駅弁「武士のあじ寿司」も人気商品。無添加・手作りで味近海の地鰺を酢で〆、刻み生姜をトッピングしたお寿司は絶品です。静岡産のこしひかり、伊豆の鯵、伊豆松崎の桜葉、伊豆天城のわさびと、伊豆名物が勢ぞろい。
修善寺駅を利用したらぜひ!
東海バスが所有するボンネットバス「伊豆の踊子号」が2022年7月25日(月)にリニューアル!往年の姿はそのままに、きれいに快適に生まれ変わりました。
東海バスではこの「伊豆の踊子号」を使った定期観光バスツアーも実施。かわいい伊豆の踊子さんに扮したバスガイドさんが、修禅寺周辺の人気スポットを案内してくれます。
上の写真は、8月6日(土)に実施されたお披露目バスツアーでのもの。旧天城トンネル(天城山隧道 あまぎさんずいどう)や浄蓮の滝をぐるりと周遊しました。
「伊豆の踊子号」を貸切して、オリジナルのバスツアーもOK。社員旅行の思い出にレトロなバス旅もぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。ボンネットバス「伊豆の踊子号」貸切について詳しくは、東海バスにお問合せください。
(取材協力:東海自動車株式会社)
職場の仲間で温泉旅行を楽しみたい。そんな時気になるのは現地での観光やアクティビティをどうするか、露天風呂や展望風呂からの眺め、旅館の食事や宴会場の有無なども重要な決めてとなります。
伊豆修善寺温泉は四季を通じて美しい自然の変化が楽しめ、写真映えするスポットがたくさん。歴史好きにも魅力的な史跡もあります。関東エリアからは日帰りも可能というアクセス便利さもポイント高し!
社員旅行netには伊豆修善寺温泉に詳しい旅行会社が揃っています。どの出発地からも手配が可能ですので、ぜひ気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
【社員旅行で人気の温泉地】
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