宮城県石巻市の離島・田代島。猫がたくさんいることから“猫島”とも呼ばれています。
島の至る所で猫が日向ぼっこをしている田代島の穏やかな雰囲気は、ワーケーションにぴったりでは?ということで、宮城県在住のライター・鈴木が昨年5回に渡り、田代島と、田代島にある宿泊施設「マンガアイランド」の魅力を連載でお伝えしました。
11月〜3月はマンガアイランドの冬季休館期間のため連載をストップしていましたが、今年も4月末からマンガアイランドが営業を再開!それに合わせて、田代島&マンガアイランドをワーケーションスポットとしてご紹介していくこちらの連載も再開します!
今年も可愛い猫と穏やかな島の風景をお楽しみください。
▼田代島「マンガアイランド」連載シリーズ
・第1回目:『ひょっこりひょうたん島』のモデル&猫の島として有名な田代島の魅力
・第2回目:石ノ森章太郎先生と田代島一番の猫スポット「島のえき」
・第3回目:“猫型ロッジ”の宿泊棟と島の味が楽しめる「田代食堂」
・第4回目:夏のアイランド&猫ごはんお預かりBOX
・第5回目:島巡り、サバイバルキャンプetc田代島マンガアイランドでのワーケーションは楽しみ方無限大!
・第6回:ワーケーションにもおすすめの田代島マンガアイランド!1泊2日ファミリーキャンプレポ
田代島のある宮城県石巻市は、東京からなら新幹線と在来線を乗り継いで3時間ほど、関西からは飛行機と在来線を使って約4時間の距離に位置します。
そして石巻の中心地から40分ほど船に揺られて到着するのが、田代島です。
田代島は人口よりも猫の方が多いという“猫島”で、島内への犬の持ち込みは禁止。猫神様を祀る猫神社には、毎年お祭りの時にマグロが奉納されます。
そんな田代島の海を見下ろす高台に、猫の形をしたロッジが5棟建っています。そこが「マンガアイランド」です。
マンガアイランドは猫型ロッジ5棟のほかにテントサイト8区画を有し、キャンプも楽しめる石巻市の公共宿泊施設です。『サイボーグ009』や仮面ライダーシリーズなどで知られる石ノ森章太郎先生とゆかりの深い石巻市で、漫画を使った町おこしの一環として2000年にオープンしました。
マンガアイランドのロッジや管理棟では、ちばてつや先生をはじめとする漫画家先生たちの直筆イラストをあちらこちらで見ることができます(見学は管理棟のみ)。
今年のゴールデンウィークは、そんな猫好きにもマンガ好きにもたまらない田代島のマンガアイランドでキャンプをしてきました!
友達同士の3家族合同で、大人3人・子ども5人とそこそこの大所帯。ちなみにパパはみんなお仕事だったため、ママ3人と子どもたちという構成です。
子どもたちの年齢は、0歳〜6歳でみんなバラバラ。小さな子どもと女性だけでのキャンプに多少の不安はありましたが、まぁみんなで協力すればなんとかなるでしょうということで、キャンプスタート!
まずは、石巻本土と田代島、そしてお隣の網地島を結ぶ「網地島ライン」の船に乗って田代島へ。
網地島ラインの乗り場は石巻の中心市街地に2ヶ所(中央・門脇)と、牡鹿半島に1ヶ所(鮎川)の、計3ヶ所。中央と門脇の乗り場は、ゴールデンウィークは毎年かなり混んで希望の便に乗れないこともあるので、今回は鮎川から乗船しました。
鮎川から船に揺られること25分。田代島の仁斗田港(にとだこう)に到着したら、猫散歩を楽しみながらマンガアイランドを目指します。
ちなみに、マンガアイランドでは送迎サービスはありませんが、事前に連絡をすれば荷物の運搬はしてもらえます。仁斗田港からマンガアイランドまでは緩やかながら登り坂が多いので、貴重品以外はマンガアイランドスタッフに運んでもらうのがおすすめです。
仁斗田港ではおなじみの「←多い ネコ 少ない→」の看板。マンガアイランドへ行くには、これを左(多い)へと進みます。
仁斗田港からマンガアイランドまで、子連れだと徒歩20〜30分ほど。チェックインを済ませると、子どもたちはブランコへとまっしぐら!
その間、大人は子どもの様子をみつつちょっと休憩。このブランコはマンガアイランドの「しまロッジ」に併設されているものですが、この日はしまロッジがメンテナンス中で宿泊予約が入っていなかった為、テントサイト組の私たちも遊ばせてもらうことができました。
ブランコやフリスビーなどしばらくマンガアイランドの敷地内で遊んでから、島一番の猫スポット「島のえき」へと出発!0歳の赤ちゃんとそのママはマンガアイランドでお留守番し、子ども4人と大人2人で出かけます。
マンガアイランドから徒歩5分ほどのところにある猫スポットは、すでに観光客と猫で賑わっていました(写真上)。
所々で猫と遭遇しながらテクテクと歩いていくと、草の陰から視線が...
牡蠣養殖などに使われる浮き樽に猫ペイントを施したものでした(汗)田代島では、猫に見立てた浮き樽をあちらこちらで見かけます。
ちびっ子たちもいるので途中何度か休憩を挟みつつ、時々遭遇する猫に癒されつつ...
無事島のえきへ到着!
ちびっ子たちも頑張って歩き、予定通り11時半頃島のえきに到着しました。この日はお昼ご飯を島のえきで食べようという計画だったのでちょっと遠回りをしましたが、マンガアイランドからまっすぐ向かえば、子ども連れでも30〜40分程で到着します。
島のえきで私が注文したのはカレーうどん。島のえきのカレーは、程よくスパイスが効いた人気メニューです。
建物の外で食べると、猫が集まってきて人間のご飯を食べてしまったり誤飲する危険があるため、建物の中でいただきます。
ほかに、塩うにおむすびや牡蠣の潮汁などもいただけるのですが、子どもが4人もいるとなかなかのテンヤワンヤ具合で、写真を撮り忘れました...。代わりに去年の写真を載せておきます。
お昼ご飯を食べ終えた後は、子どもたちが楽しみにしていたかき氷!かき氷なら大丈夫だろうと外で食べることに。
すぐに猫が2匹ほど寄ってきましたが、かき氷にはさして興味がなかったようであまりしつこくされることもなく、1匹はベンチの上にちょこんと丸くなってマッタリ。
さて、かき氷を食べたらマンガアイランドへ戻ってみんなでテントを張るぞー!!
マンガアイランドでは、写真のようなキャンプ用品一式を1,500円でレンタルしています。写真に写っているもののほかに、寝袋、鍋やお玉などのクッカーセットなどもついて1,500円は格安!(食器や箸などは持参)
今回はそこまでキャンプ慣れしているメンバーではなく、大人の男性がいないということもあり、3家族とも一式レンタルしました。子どもがいるとただでさえ荷物が多くなるので、テーブルセットまでついてこの価格はめちゃくちゃ助かります。
慣れないテント張りでしたが、みんなで協力して...
そこそこきちんと形になったかな?見る人が見れば突っ込みどころ満載かも知れませんが、とりあえず、一晩泊まる分には十分快適でした。
テントが張れたら、大人は各々持ち寄った食材で夕食作り。子どもは芝滑りをしたりテントの近くを散策。
この日はテントサイトはほぼ(全区画?)埋まっていました。私たちと同じくキャンプ用品一式レンタルのファミリー、本格的なキャンプ用品持参の男性2人組、荷物最小限のソロキャンパーなど色々なキャンプ模様が垣間みられます。
料理ができてきたらお腹を空かせた子どもたちを呼び寄せ夕食タイム。あれ食べたい、これはいらないと騒がしい子どもたちの世話を焼きながら、大人もご飯をいただきます。
一番キャンプっぽいシーンなのに慌ただしくて写真を撮り忘れましたが、この日のメニューは
・焼きそば
・野菜と鶏肉のトマト煮
・棒々鶏
・サラダ
・飯ごうで炊いたご飯
など。
ママと子どもだけだとあまり調理に時間をかけられないだろうということで、あらかじめ家で野菜を切ってきたり、ソースはできあいに頼ったりと工夫や妥協はありつつも、やっぱりみんなで外で食べるご飯は美味しい。
ちなみに、マンガアイランドには大浴場もあり、大人200円・子ども100円で入浴できます。
ご飯の後はみんなでワイワイとお風呂に入り、それぞれのテントで就寝。早朝から船に乗り、昼寝なしで遊びまわった我が家の娘はあっという間に眠りに落ちました。
翌日はみんなで朝食を食べ、後片付け。チェックアウト時間が11時とゆっくりなのも、何かと時間がかかる子ども連れには助かります。
その後は猫さんぽしながら「田代食堂」で昼食をいただき、再び「島のえき」でかき氷を食べ、16時14分の便で田代島を後にしました。
まる二日間遊び回った田代島。今回は純粋に遊びのために訪れましたが、豊かな自然と可愛い猫に癒される田代島はワーケーションにもぴったりだなと再確認しました。
単身でのワーケーションはもちろん、ファミリーならママと子どもが散歩に出かけている間にパパが仕事をしたり、パパと子どもでご飯を作っている間にママが仕事をしたり。
キャンプも楽しいですが、ある程度連泊するなら天気の心配をしなくていいロッジもおすすめです。ロッジならお風呂(小ロッジはシャワーのみ)もキッチンも付いているので、食材さえ持ち込めばおこもりステイも叶いますよ。
それでは、次回の更新もお楽しみに!
マンガアイランド
所在地:宮城県石巻市田代浜字敷島24
問合せ先:0225-21-4141(マンガアイランド事務室)
開館期間:5月12日〜10月31日
休館日:毎週火曜日(7・8月の火曜日と9月21日は開館)※火曜日が休館日のため、月曜日は宿泊不可
料金:
ロッジ 大(浴槽・シャワー有)定員5名 9,160円/泊 ※シーツ代 220円/人
ロッジ小(シャワー有)定員6名 8,140円/泊 ※シーツ代 220円/人
テントサイト 1区画定員4名 1,520円/泊
キャンプ用品一式(テント、備品等借用の方) 1,500円/泊
管理棟浴室 大人200円/回、小人100円/回
管理棟シャワー 大人100円/回、小人50円/回
暖房器具 ロッジ1棟1泊 1,000円
電動自転車 300円/回(大人用のみ)
ノーマル自転車 大人用200円/回、小人用100円/回
釣り竿(えさ、仕掛けの貸出はありません) 100円/回
天体望遠鏡 100円/泊
(大人:中学生以上、小人:小学生以下)
▼田代島「マンガアイランド」連載シリーズ
・第1回目:『ひょっこりひょうたん島』のモデル&猫の島として有名な田代島の魅力
・第2回目:石ノ森章太郎先生と田代島一番の猫スポット「島のえき」
・第3回目:“猫型ロッジ”の宿泊棟と島の味が楽しめる「田代食堂」
・第4回目:夏のアイランド&猫ごはんお預かりBOX
・第5回目:島巡り、サバイバルキャンプetc田代島マンガアイランドでのワーケーションは楽しみ方無限大!(最終回)
・第6回:ワーケーションにもおすすめの田代島マンガアイランド!1泊2日ファミリーキャンプレポ
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