新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務する人は爆発的に増えました。しかし、在宅勤務はこれまでの働き方と勝手が違っているからなかなか作業効率が上がらない、という声も耳にします。
運動不足や生産性の低下など、在宅勤務のデメリットは多く指摘されています。そんなデメリットを克服し、在宅勤務という新しい働き方でも、高い作業効率を維持するための工夫をまとめて紹介します。
そもそも、在宅ワーカーはリモートワーク中、どんなことに困っているのでしょうか。
編集部メンバーや知り合いの在宅ワーカーに話を聞いてみると、みんなが困っていることは大きく4つありました。
リモートワーク中は意識しないとコミュニケーションが生まれません。チャットツールを使った文章でのやり取りは誤解を生みやすいのも、困ったポイントです。
コミュニケーションは、仕事の生産性にもかかわる大きな問題です。
リモートワーク中のコミュニケーション問題は、こちらの記事にまとめた方法ですっきり解消させましょう。
まとめて解決!在宅勤務のコミュニケーションを円滑にする工夫
オフィスに比べて、自宅のワークスペースが環境が整っていないことに悩む人も多いです。椅子や机、パソコン、ネット環境といった道具が使いにくいと、仕事の生産性もガクンと落ちます。
場所の都合で同居者とワークスペースをシェアしているけれど、仕事に集中しづらい。なんてケースも増えています。
在宅勤務になり、通勤がなくなったのは嬉しいポイントです。しかし1日中家で過ごすため、自然と運動不足になってしまうのも、在宅勤務ならではの悩みです。
在宅勤務だと、仕事空間とプライベート空間の区別がつきにくいです。そのため、オンオフの切り替えがしづらく、仕事に集中できないと感じている人も多いのではないでしょうか。
家族や同居人に遠慮したり、騒音が酷かったり、オフィスで働いていた時よりも集中しにくい条件が多いのも、悩みどころです。
慣れないことが多い在宅勤務でも、快適に仕事をして生産効率を上げる方法はたくさんあります。作業効率を上げる方法、モチベーションを維持する方法、在宅勤務の負担を減らす方法の3つをまとめて紹介しましょう。
作業効率を上げる工夫
モチベーションを維持する工夫
在宅勤務の負担を減らす工夫
在宅勤務が始まって、まず最初にやったことが椅子・机の購入だった人も多いのではないでしょうか。
リモートワーク中の仕事は、基本的にデスクワークです。1日の大半を過ごすことになる椅子と机は、体に合った使いやすいものを選びましょう。
チェアクッションを購入するだけでも、楽に仕事ができるのでおすすめです。
ノートパソコンを使って業務をしているなら、ぜひパソコンスタンドを導入しましょう。
パソコンスタンドがあると、猫背になりにくく良い姿勢を保ちやすくなります。画面も見やすく、キーボードも打ちやすくなりますよ。パソコンの熱が逃げやすくなるので、処理速度が上がるのもポイントです。
シンプルでコンパクトなタイプもあるので、スペースの心配もいりません。
ノートパソコンを使って仕事をしている人は、ディスプレイ・モニターの導入も検討してみてください。
仕事では、複数アプリや複数画面を開いて作業するケースがほとんどです。画面が大きかったり、複数あったりすると、複数のウィンドウが並べられます。いちいちウィンドウを切り替えなくて良いので、スムーズに作業できますよ。
マウスを変えるだけでも、作業効率はグッと上がります。ノートパソコンを使っていても、マウスがあるとちょっとしたストレスがなくなるのでおすすめです。
マウスがあると、文字選択や範囲選択がしやすくなります。マウスによっては様々な機能を割り当てられるので、大幅な効率アップも夢ではありません。
私達は、色から様々な影響を受けます。緑にリラックス効果があるように、黄色には創造性を助ける効果があるんです。ですから、クリエイティブな仕事中に使う照明は、電球色と呼ばれる黄色系の光を発するものにするのがおすすめです。
ただし、電球色はリラックスカラーでもあります。集中して作業に取り組みたいときは、白系の昼白色や青系の昼光色にした方が集中しやすいですよ。
在宅勤務はオンオフのスイッチがなくて困っている。そんなときは、自分なりのオンオフスイッチを作ってしまいましょう!みんながやっているのはこんな方法です
通勤時間にやっていた習慣があれば、その習慣を自宅でも行いましょう。これまでの経験があるので、比較的簡単にオンオフの切り替えができます。
部屋を明るくだけでも、集中力は上がります。明るい方が目が覚めますし、部屋が暗いと画面や文字が見えにくく、作業の効率も上がりにくくまります。
集中して業務に取り組むためには、プライベートな空間を作ることも重要です。
オンライン会議や電話をしているとき、家族や同居人と共同空間で仕事をしていると、どうしても気兼ねしてしまいます。他人に気兼ねなく仕事に没頭するためにも、可能な限りプライベートな空間を設置しましょう。
隙間スペースを活用して仕事したり、パーテーションで簡易的に区切るだけでも集中力が違います。
雑音を排除して仕事したいなら、耳栓を使うのがおすすめです。音楽でも雑音は排除できますが、逆に音楽によって集中力が乱されてしまうのでおすすめできません。
また、音楽を聞くと電話やインターホンに気付きづらくなります。その点、耳栓なら必要な音には気付けるので、安心です。
作業をするときは、音楽やラジオを流さないようにしましょう。BGMがあったほうが集中できると言われていますが、実は音楽やラジオを流すと、脳のリソースを余分に使うことになり、集中力が弱くなるんです。
どうしてもBGMがほしい場合は、川のせせらぎや葉擦れの音など、自然環境音を流すようにしましょう。
みなさんのデスクまわりはどんな環境ですか?仕事の効率を上げるためには、デスクまわりを整頓しておくことも重要です。
デスクまわりに余計なものが多いと、使いたい道具を探す手間がかかります。同時に、片付けという、仕事をしない理由にもなりかねません。余計な視覚情報は、集中を乱すことにもつながるので、デスクまわりはすっきりさせておきましょう。
業務に必要でない限り、スマートフォンは手の届かないところに置いておきましょう。
ゲームや動画アプリなど、スマートフォンには誘惑がたくさんあります。余計なことに気を取られないようにしておくことが大切です。
デスクに鏡を置くだけでも集中力はアップします。
鏡があると、自分の状態を客観的に認識できます。「今、自分は集中していないな」と自己認識できるので、集中し直せるんですよ。
また、鏡に映った自分、という他者の目線も集中力アップに役立ちます。オフィスや図書館のような、他人からの視線がある場所はさぼりにくいですよね。鏡を置くだけで同じ効果が得られるので、ぜひ一回試してみてください。
せっかくの在宅勤務も、自宅のパソコンからアクセスできない情報があると台無しになります。その情報にアクセスするためだけに出社するのは、とても非生産的です。
在宅勤務の効率を上げるなら、社外からも社内情報・社内データにアクセスできるようにしましょう。もちろん、セキュリティ対策は万全に!
リモートワークを積極的に取り入れている企業の中には、仮想オフィスを活用しているところもあります。
仮想オフィスでは、今誰がどの会議に出席しているのか、席にいるかどうかが一目でわかります。実際のオフィスと同じくらい話しかけやすいので、コミュニケーションが活発になるというメリットもあります。
リモートワーク中は、普段より早く指示出ししたほうが無難です。
オフィスではなんとなくわかった仕事の進捗も、リモートワーク中は分かりにくくなります。
修正もいちいちチャットで文章にしたり、ビデオ会議したりと、普段より手間がかかる分、前倒しで指示出ししておくと安心です。
仕事の進捗管理が難しいと悩む在宅ワーカーも多いのではないでしょうか。
など予定管理ツールを使えば、仕事の進捗やスケジュールがひと目でわかるので管理しやすくなります。
スケジュール共有すれば、ミーティングの時間が設定しやすくなるのも嬉しいポイントです。
運動不足解消のため、運動やストレッチは積極的に取り入れましょう。
在宅勤務でも気軽にできる運動は、散歩やラジオ体操です。室内でもできるスロージョギングもおすすめですよ。
ストレッチは、肩回り首回りをほぐすものを重点的に取り入れましょう。
在宅勤務によってデスクワークの時間が長くなり、目に大きな負担がかかりやすくなったことにも注意しましょう。
目を労るには、こんな方法があります。今からできる対策も多いので、ぜひ試してくださいね。
運動不足解消と、集中力維持のためにスタンディングワークをはじめる人も増えてきました。
スタンディングワークとは、その名の通り立って行う仕事スタイルです。良い姿勢が維持しやすいのも、スタンディングワークの特徴です。
意外と足に負担がかかるので、クッション性のあるマットを用意したり、室内履きを用意したりするのもお忘れなく!
慣れないと、在宅勤務はなかなか難しいものです。しかし、上手くできれば通勤の手間がかかりませんし、プライベートの時間も増やせます。
今回紹介した工夫は、オフィスで働いていても応用できるものがたくさんあります。
アフターコロナの働き方は、今よりももっと多様なものになります。新しい働き方になっても、たくさん工夫して、効率よく仕事をしていきましょう!
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