農業従事者の担い手不足や、食料自給率の低下が叫ばれるようになって久しい日本。そんな日本の農業の衰退問題に立ち向かっている株式会社「和郷」を知っていますか?
グループ企業である農園リゾート「THE FARM」は農林水産省の令和元年度「六次産業化アワード」で「食糧産業局長賞」を受賞するなど、躍進を続けています
次々とイノベーションを起こす和郷の取り組みは新しいプロジェクトやビジネス改善の大きなヒントになるかもしれません。社員旅行や視察研修にぜひ検討してみませんか?
野菜の生産・出荷からカット野菜や冷凍野菜などの加工、リサイクル事業。様々な取り組みを通して“持続可能な農業”の確立を目指す和郷と、農園リゾート「THE FARM」をご紹介します。
「株式会社 和郷」は千葉県香取市に本社と工場を置く農に特化した会社で、1996年に有限会社 和郷として設立、2005年に株式会社化されました。
経営方針は「農業を魅力ある産業に変え、次世代へ引き継ぐこと。食を通じて、豊かな未来を創造すること」。和郷が常に見据えているのは、日本における農業と食卓の未来です。
農家は自然相手の仕事だから休みはないし、豊作不作自然災害など何が起こるかわからないため収入も不安定。苦労して農産物を作っても、価格競争で負けないよう安くせざるをえない。
体を張って働いても、それに見合った報酬を得るのは難しい。そんな現実が、農業衰退の大きな理由の一つです。和郷は“ENJOY!AGRI INNOVATION”を合言葉に、そんな農業界に革命を起こし続けてきました。
和郷の取引会社一覧には、株式会社ナックスやパルシステム生協、オイシックス・ラ・大地株式会社など、豊かで安心な食や環境作りに取り組む会社の名前が並んでいます。設立から20年余りで農業界をリードするまでに成長した和郷の代表的な取り組みを見てみましょう。
和郷を語る上で「農事組合法人和郷園」との関係は切り離せないものです。和郷園は千葉県と茨城県の生産者約90軒の集まりで、「生産者の自律」を基本理念に年間約50種類の野菜を生産しています。
そして、その農作物を契約販売で出荷、もしくは自社工場で加工して世に送り出します。産直野菜の契約販売に力を入れているのは、中間マージンがかからない、規格や価格、出荷時期などを生産者自ら交渉・決定することができるなど生産者のメリットが大きいため。
年間通して収入の見通しがつくことで安心して仕事に集中できる、労力に見合った価格で取引できることが仕事への意欲につながる、消費者と生産者の距離が近くなる。産直野菜の契約販売は農業衰退の突破口になりえますが、農家が個人で行うに限界があります。
そこで、和郷園のような生産者の集まりが和郷園ブランド確立に大きな力を発揮するというわけです。
また、農作物の生産や販売だけでなく加工も和郷の主力事業です。
忙しくて調理する時間がない・野菜を買っても食べきれない・形が良くないだけで敬遠される。そんな消費者と生産者の声に応えるべく、和郷ではカット野菜や乾燥野菜、とれたて野菜を産地で急速凍結させる冷凍野菜、そして近年は便利なミールキット(キットひとつで料理一品作れちゃう、アレです)も製造するなど、時代のニーズに敏感に応え続けています。
さらに、農作物を出荷・加工する過程でどうしても生まれてしまう残渣(ざんさ。残りカス)からメタンガスを生産。そのガスが、リサイクルセンターを稼働する電力やフォークリフトの燃料になるのだそう!
メタンガスを取り除いて発酵させた消化液は液体肥料となり、和郷園の農作物を育てる栄養源になるという、野菜の循環を生み出しています。
日本国内にとどまらず、農作物の輸出や大手企業とのタイアップなどグローバルに活躍の場を広げる和郷。もう一つ注目されているのがナレッジバンク事業です。
ナレッジバンク=knowledge bankとは、直訳すると知財。農業を切り口に広範囲で活躍する和郷では、大手企業や行政と共同した新たなサービスの提供、多業種に渡るコンサルタントなど、これまで蓄積してきたノウハウや知識を惜しみなく投資しています。
その一つが、千葉県香取市にある農園リゾート「THE FARM」です。
THE FARMは、広大な自然の中でBBQやアスレチック、野菜の収穫体験などを楽しむことができるリゾート施設です。
敷地内には宿泊施設やカフェ、キャンプサイトもあり、グランピング設備も充実。他にも貸し農園にジップスライダー、ミニ牧場にドッグラン、併設している温泉施設も利用可能と、のびのびくつろぎながら農を身近に感じることがでます。
そんなTHE FARMをメインフィールドに一泊二日で行われる視察研修プログラムを、視察を兼ねた社員旅行にいかがですか?
このプログラムでは、和郷やTHE FARMでの取り組みについての座学や講習、THE FARM園内の見学、冷凍野菜工場の見学、リサイクル工場の見学、そしてTHE FARMの事例を通じての課題解決ワークショップと二日間に盛りだくさんの内容が詰まっています。
<実施日> 平日(月~金曜)
※夏休み期間中など繁忙期を除く
※まずは希望日時で実施可能か問い合わせてみましょう
<最小催行人数> 4名
<費用> 54,780円(税別:49,800円)/人(1泊2日宿泊費・食費(3食)・温泉利用代含む)
<問合せ先>
電話 0478-70-5551/FAX 0478-70-5553/E-mail k.mouri@wagouen.com(担当:毛利・奥主)
もちろん視察なしでゆったり寛ぐ社員旅行にもTHE FARMはおすすめです。みんなで楽しめるアクティビティをいくつかピックアップしてみましょう。
THE FARM農園で作られている旬の野菜3種類の収穫体験。シューズカバーや軍手を貸し出してくれるので、手ぶらで参加できます。収穫した野菜をBBQでいただいたり、宿泊するならその日の夕食でいただくことも可能です。
<料金> 1,100円/袋(税別:1,000円)
<実施時間> 1日2回 午前の部 11時 午後の部 16時(冬季15時30分)
※THE FARMに宿泊する場合は、1棟につき1袋が無料、2袋目から有料。
収穫だけでなく育てるところから関わってみたい方、香取市周辺の会社の方には、貸農園もおすすめです!こちらも種、肥料、資材、農具は全て揃っている状態で始められるので、手ぶらでOK!
年会費は96,800円より(税別:88,000円〜)。収穫代行サービスやTHE FARMの利用料割引など特典もあるので、こちらから詳細を確認してみてください。
気持ちの良い自然に囲まれて、社員みんなでBBQ!屋根があるので天気の心配をしなくて良い上に、雨の日だけのサービスもあるそう。
手ぶらプランはシーフードセット、ポークエクスプロージョンセット、本格アメリカンセットなどメニューが豊富。食材持込プランは食材のみ持込で、焼き網やトング、包丁、塩コショウなどの準備物は全てTHE FARM側で用意してくれます。
どちらのプランも片付けはスタッフにお任せできて、文字通り美味しいとこ取りのBBQです!
<区画料金> 大人1,100円(税別:1,000円)より、子ども770円(税別:700円)より
<手ぶらBBQセットメニュー> 2,750円(税別:2,500円)より
THE FARMの森の斜面に張られた180mのワイヤーを、滑車とハーネスに身を委ねて滑り降ります。爽快感が癖になりますよ!
1時間滑り放題なので、気がすむまで滑りまくりましょう!
<料金> 宿泊者1,100円(税別:1,000円)/人 一般2,200円(税別:2,000円)/人
<時間> 10時30分 (土日祝日、繁忙期のみ実施) 、13時、15時 (土日祝日、繁忙期のみ実施)
平日は13:00のみの実施となります。
<実施時間> 3月~11月
<利用条件>
・体重:25~100kg(25kg未満のお子さんたちは、THE FARM内のミニアスレチックを楽しみましょう!)
・妊娠されている方、ご飲酒されている方、サンダル履きでの利用はできません
・雨天決行、荒天中止
ククサとは、フィンランドの遊牧民・サーメ人の伝統的な木製マグカップ。THE FARMのワークショップでは土台となる形はできているので、手に馴染む形を探りながらヤスリで磨いて仕上げいきます。
手作りだから世界に一つですし、木製なので使い込むほどに味が出てきます。思い出にもなりますし、会社でみんながククサの舞カップを使っていたらちょっと面白くないですか?
<料金> 4,378円(税別:3.980円)/個
<時間> 11時〜、 16時〜
<所要時間> 60分〜90分
<予約> 0478-79-0666(宿泊する方は入園時に申込みできます。)
行きや帰りにちょっと立ち寄りたい道の駅や体験施設など、THE FARM周辺のおすすめ観光スポットをご紹介します。
「房総のむら」は、展示や体験を通して房総の伝統的な生活や技術を学ぶことができる県立の博物館です。武家屋敷や商家の町並みが再現されたエリアは、数々のドラマや映画、CMのロケにも使用されています(最近だと大河ドラマ「いだてん」や仮面ライダー!)。
また、七宝のキーホルダーや草木染め、ハニワ作りなど年間約350種類の体験演目が用意されています。日替わりで1日に10近くの体験メニューがあるので、ぜひカレンダーをチェックしてみてください。
体験博物館 房総のむら
所在地 〒270-1506 千葉県印旛郡栄町龍角寺1028
<電話> 0476-95-3333
<時間> 9時~16時30分
<料金> 大人300円、高・大学生150円
※20名以上で団体割引あり
※以下の方は無料
・中学生以下及び65歳以上の方 (65歳以上の方は年齢を証明できるものをお持ちください。)
・障害者手帳、療育手帳、精神障害者手帳をお持ちの方及びその介護者1名
<休館日>
月曜日(休日の場合は開館し、翌日休館)
年末年始(2019年12月26日~2020年1月1日)
臨時休館日(2020年1月7日)
「THE FARM」から車で約25分のところにある佐原。川越や栃木と並び、関東三大小江戸の一つとして人気があります。
水郷の町として知られ、5月下旬から6月にかけて「あやめ祭り」、7月から8月にかけて「ハス祭り」が開催され、大勢の観光客が訪れます。
小野川沿いや香取街道沿いに残された江戸~明治時代の建物を活かした街づくりで、重要伝統的建造物群保存地区に選定。日本地図を作った伊能忠敬の旧宅や記念館もあります。
江戸時代にタイムスリップしたかのようなサッパ舟に揺られての船旅は情緒たっぷり!風情ある加藤州十二橋巡りもおすすめです。
佐原の街並み
<所在地> 〒287-0105 千葉県香取市佐原
<電話> 0478-52-6675(水郷佐原観光協会)
言わずと知れた成田山新勝寺。せっかくお参りに行くなら、写経や密教座禅を体験してみませんか?座禅は電話での予約が必要ですが、写経は予約不要ですし、所要時間約60分の「般若心経」と約15分の「御宝号」があるのでスケジュールに合わせて気軽に参加できます。
成田山新勝寺でもう一つ有名なのが「出世稲荷」。絵馬に名刺を貼って納めれば出世街道まっしぐら!?
2泊3日から断食修行もできるので、社員旅行で断食はちょっと…という場合は興味がある人同士、プライベートでぜひ参加してみては?
成田山新勝寺
<所在地> 〒286-0023 千葉県成田市成田1番地
<電話> 0476-22-2111(代表)
<写経初穂料> 「般若心経」2,000円、「御宝号」1,000円
<写経時間> 8時~16時(受付は15時まで)予約不要
「持続可能な農業」を目標に様々な視点からイノベーションを起こしていく和郷なら、自分たちの会社にも応用できる取り組みやヒントが見つかりそうです。
先進事例を実地で学ぶことができる視察研修なら充実した社員旅行になりそうですし、自然の中で羽を伸ばしてTHE FARMの魅力を味わう社員旅行も捨てがたい!これを機に、貸農園のメンバーになるという手もありますよ。
ぜひ、自分たちの会社にあった形で和郷の取り組みに触れてみてください。
○和郷グループの「THE FARM」が社員旅行や研修におすすめな理由○
●農業界に革命を起こしてきたイノベーターの事例を実地で学べる
●夜は温泉に浸かってまった〜りできる
●視察は抜き!レジャー感覚の社員旅行としても楽しめる
●BBQや農作業が手ぶらで楽しめる
●貸農園で継続した取り組みも可能!
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◼︎取材協力・写真提供
株式会社 和郷
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