「働き方改革」は、個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を、自分で「選択」できる社会を目指すためのもの(厚生労働省のホームページより引用)。
そのため政府は、労働時間法制の見直しや雇用形態(正規・非正規の差をなくすなど)にかかわらない公正な待遇を確保する制度作りをすすめています。
そんな中、編集部に飛び込んできたのが「コワーキングバスツアー」のお知らせ。「コワーキング?」「バス??」となりつつも、何事も“百閒は一見にしかず”ということで、参加してきました!
前編では、コワーキングやシェアオフィスなど、いまどきの働き方についての解説。後編ではコワーキングバスツアー実際の様子などをレポートします。
コワーキング(Coworking)とは、2005年にサンフランシスコを中心に始まったワーキング・スタイルのこと。働く(Working)ということばに、”Co=共同”を意味することばがつけられています。
個人で働くフリーランスや起業家、在宅勤務を行う専門職の人などが、オープンなスペースを事務所や会議室などにし、共有して働くのがコワーキングです。
いわゆるシェアオフィスやレンタルオフィスなどは、パーテーションなどで小さく区切られた個室になっていることが多いと思います。
コワーキングスペースは個室ではなく、あくまでもオープンであるのがポイント。
人との交流がどうしても少なくなくなりがちな個人事業主や在宅勤務者にとって、そこに集まる人たちとゆるやかにつながりながら、親睦が図りやすい環境は魅力的ですよね。1人ではできないことも、人数がある程度まとまれば、実現しやすいこともあります。
個人ではできない「職場旅行」や「イベント」だって開催可能!
お互いにアイデアを出し合い、イベントを企画する。違う分野の人との交流で新しいビジネスチャンスが生まれる。そんなところが注目を集めています。
もう一つ、最近よく耳にすることばが「ノマドワーカー」。ノマド(Nomad)とは英語で遊牧民という意味です。
ノートパソコンやスマホ、タブレットなどを利用し、Wi-fi環境があるカフェなどで仕事をする。好きな時間に好きな場所で自由に働く人たちをそう呼ぶようになりました。
IT企業などのサテライトオフィス誘致に成功している和歌山県の白浜町では、ビーチでも無料で使えるWi-fiサービスがあることで話題に!
たとえば、旅行の記事を書くライターさんなら、旅先で取材しながらそこで記事を書いてすぐにUPすることができます。そういうライターさんの中には自宅を持たず、1年中旅をしながら仕事をするという人もいらっしゃるとか!
ちょっとうらやましい(?!)ですね。
そんなノマドワーカーにとって、コワーキングスペースはありがたい存在。仕事に役立つ情報やアイデアを共有できるのも、オープンスペースならではです。
リモートワークは、企業の会社員として所属しつつ、オフィス以外(自宅やコワーキングスペースなど)で業務に就く就業形態のことをいいます。”Remote”は遠隔という意味を表わす言葉。
かくいう「社員旅行net」を運営している会社でも、子育て中のシステムエンジニアでリモートワーク(在宅勤務)を行っているスタッフが数名います。
よく聞くテレワーク(Telework)との違いも正直わかりにくいですよね・・・。”Tele”とは離れた場所を意味することばで、リモートワークとにていますが、個人事業主なども含ます。
雇用形態が違うととらえれば、わかりやすいかもしれません。
リモートワーク・テレワークには以下3つの勤務形態があります。
同じようにオフィス以外で働くという点では同じ意味のノマドワーカー。リモートワーカーとの違いは、企業に属しているかどうかという点でしょうか。
リモートワーカーは勤務形態のひとつ。企業に属しながら、働く場所や時間を問わず、会社と常につながる形で働きます。
一方、ノマドワーカーは企業に属しているかどうかは問われません。業務委託という形で個人で請け負い、仕事をすることもあります。つまり「ノマドワーク=テレワーク」と考えてもよさそうです。
フリーランスとの違いも分かりにくいですが、固定のオフィスがあるフリーランスはノマドワーカーとは呼ばないそうです。
今回の「コワーキングバス」を企画したのが、株式会社トゲル代表の小山拓さん。2013年にコワーキングスペース「ベイカンシーオフィスゴタンダ」をオープンさせました。
ベイカンシーオフィスの最寄り駅は東急池上線「大崎広小路駅」。JR「五反田駅」からも徒歩約10分程度と大変便利な場所にあります。
決して広くはないスペースですが、その分、お互いの距離が近く自然な交流が楽しめるのがメリット。日々いろいろな業界の人たちが集い、肩書や立場にとらわれず、尊重し合いながらホットな交流が行われているとか。
初期費用なしで2時間・600円から気軽に利用できるスポット会員。定期的に利用するならお得な月会員プラン。また、月会員なら追加料金を支払い、法人登記も可能だそうです。
コワーキングバスとは、各地域にあるコワーキングスペースに移動しながら、バスの中でもリモートワークできるというもの。最近では過疎化が進む自治体で、廃校などを利用したコワーキングスペース提供サービスが始まっています。
夏はビーチや高原リゾートで、冬は温かい南の方でなど、自由に移動しながら働けるのは気分転換になっていいですが、問題は移動手段。自分で車を運転する場合は、その移動中は仕事をすることができません。
小山さんは、今回訪れた清海学園をリモートワークの場として気軽に利用されるためにどうするべきかを検証するために、サーフィンしながらリモートワークという生活を実証実験しています。
また、勝浦市と連携することで「コワーキングバスツアー」を実現。今回、編集部が参加した「コワーキングバスツアー」は、千葉県の勝浦市との連携で実現したものです。
すでに何度か運行され、参加者からも好評だといいます。
編集部も実際に参加してみて、いろいろな課題はあるものの、大変ユニークなチャレンジだと感じました。
最近では新しい働き方、雇用形態が次々と生まれ、戸惑うことが多くあります。それぞれにメリット・デメリット、人によっての向き・不向きもあることでしょう。
ただ、自分にあった働き方を見つけ、より快適に、楽しく生きることができる時代になってきていると感じました。
どんな働き方でも「自分らしく仕事を楽しむ」のがイチバン!次回【後編】では実際に参加してみた「コワーキングバスツアー」についてご紹介します。また、番外編として千葉勝浦の日帰り&1泊2日社員旅行プランを企画。ぜひ、参考にしてくださいね!
■取材協力・画像提供
ベイカンシーオフィスゴタンダ(VACANCY OFFICE GOTANDA)
住所:品川区大崎4-1-7 1F/2F
問合せ先:080-7000-0129
受付時間:平日 9時30分~21時30分/土曜 11時~18時、日祝日はクローズ
シェアキャンパス清海学園(旧 勝浦市清海小学校)
住所:千葉県勝浦市鵜原142-2
問合せ先:043-306-8456
受付時間:11時〜18時 (不定休)
★2019年9月26日開催の「コワーキングバスツアー」にご参加の皆様!お写真ありがとうございます★
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