大人が行って楽しい奈良県!1泊2日の社員旅行でおすすめのモデルプランと料金を調査
こんにちは!「社員旅行net」編集部のHです。
実は古代史オタクで、つい先日、古代史の聖地巡礼!?を楽しんできたばかりです。
日頃からもっと奈良の良さにスポットが当たってもいいのにと思っていました。 というのも「奈良県」。社員旅行の行き先に人気のあるランキングで、47都道府県中なんと46位・・・(声が小さくなる)。
なんということでしょう。
新潟は30位なのに!? ちなみに
47位は山形県でした(涙)。
しかし!!つい先日、堺市の百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に登録されました。おそらくこれから古代史(古墳?)ブームが来るに違いない。大阪だけじゃなくて、奈良にもあんなにいっぱい古墳があるじゃないか。
「じゃらん宿泊旅行調査2019(リクルートじゃらんリサーチセンター調べ)」によると、
「大人が楽しめるスポットや施設、体験が多かった」のランキングでなんと奈良が3位でした!
引用元:リクルートじゃらんリサーチセンター
関東出発だと2泊3日ぐらいないとツライところですが、東海出発・関西出発なら1泊2日で十分楽しめるはず。
ということで、
奈良県で社員旅行でおすすめの観光スポットやグルメなどを、大人(オタク?)目線でご紹介しましょう。
社員旅行の行き先に奈良県!交通手段と料金を調査
奈良までは「東京駅」から東海道新幹線で京都を経由(JRみやこ路快速利用)して
約3時間強。高速バスだと夜行を利用して約8時間40分ぐらい。
貸切バスだとべらぼうに高くなるので、
社員旅行なら基本、新幹線移動をおすすめします。
飛行機だと関空か伊丹ですが、搭乗手続きなどを考えると割に合いません。ただし、成田空港に近い会社ならLCCがあるのでかなり割安感はあるかも。
関東エリア発なら、京都・大阪の関西周遊のひとつとして、奈良も仲間にいれてもらえたら嬉しいなという気持ちです。この場合、1泊ではなく、
2泊3日がおすすめ。
名古屋なら東海道新幹線で京都経由、1時間35分ぐらい。こちらは
日帰りOKコースです。貸切バスで移動しても便利ですね。
大阪からならJR・近鉄奈良を利用して約50分、京都から近鉄特急で約35分(片道1,130円)、神戸からでも1時間30分ぐらい(最安値で片道1,160円)と
関西発なら週末のお出かけ感覚です。
以下、各乗り物の費用(片道)と所要時間目安を東京/名古屋/大阪出発でまとめてみました。
新幹線(東京発) |
2,500円〜6,000円ぐらい |
約5時間~6時間 |
新幹線(名古屋発) |
6,580円前後 |
約1時間35分〜2時間3分 |
在来線(大阪発) |
670円~800円ぐらい |
約47分~50分 |
飛行機(東京発) |
成田発ならLCCあり(5,300円より)/羽田発なら12,450円ぐらいから |
約1時間~1時間30分 |
大人目線でおすすめしたい奈良観光スポット
奈良を代表するスポット「東大寺」
奈良というと修学旅行で行った「東大寺」「興福寺」「奈良公園」ぐらいしか思い浮かばないという方がほとんどなのでは?も少し頑張って「法隆寺」「薬師寺」「唐招提寺」でしょうか。
奈良もそこそこ移動が大変で見どころ満載なので、1泊2日だと全部を網羅するのはやっぱり厳しい。また、
団体で利用できるホテルに限りがあるのも奈良の欠点。
そこで、
宿泊先を拠点に1日で回れるスポットを厳選してみました。
- 奈良駅周辺に宿泊「東大寺」「興福寺」「元興寺」「ならまち」
- 奈良駅周辺に宿泊「法隆寺」「中宮寺」「薬師寺」「唐招提寺」
- 橿原神宮駅周辺に宿泊「明日香村」「山の辺の道」
それでは詳しくご紹介していきましょう。
奈良駅周辺でおすすめの観光スポット(1)「東大寺」「興福寺」「元興寺」「ならまち」
猿沢池と興福寺の五重塔
「え?やっぱりそこなの?」という声が聞こえてきそうですが、そこは古代史オタクの大人。修学旅行生とは見るべきポイントが違います。
「東大寺」は転害門(てんがいもん)を見逃すな!
東大寺の転害門
「東大寺」といえば大仏様。743年に聖武天皇が大仏建立の詔を発し、国民の力延べ260万人を結集して作り上げた壮大な国家プロジェクトでした。
たいていの場合、東大寺を訪れるとこの大仏様を拝観して帰っちゃいますよね? あるいは、
3月1日から行われる修二会(お水取り)の舞台、二月堂ぐらいでしょうか。
お水取りで有名な二月堂
東大寺は何度か焼き打ちに合い、再建されています。その中でも唯一、
創建当時(天平時代)の姿を今に残しているのが「転害門」です。
とてつもなく広い境内、全部見ることは無理ですがぜひこの「転害門」だけは立ち寄ってほしいスポット。あまり人には知られていないので、ゆっくり見学できます。
また、聖武天皇・光明皇后とともに、鑑真和上から戒を授かった戒壇(かいだん)堂にも注目。
仏教の「戒律(かいりつ)」を授かることで正式な僧として認められるのですが、その戒律を授ける場所が「戒壇」になります。 鑑真和上が建てたお寺が「唐招提寺」です。
「興福寺」の国宝館では“山田寺仏頭”を観よ
「興福寺」は、藤原不比等が平城遷都の際に710年に造られた氏寺。その前身は669年藤原鎌足婦人が夫の病気快癒を祈願して造営した「山階寺」です。
平城京を見下ろす高台に建てられており、まさに、
藤原氏の栄華を象徴するお寺であることがビシビシ伝わってきます。その興福寺をさらに見下ろすように(藤原氏に対抗して?)建てられたのが東大寺というわけです。
興福寺の国宝館で最も有名なのが阿修羅像ですが、その他にも国宝級が居並ぶ中、ひときわ異彩を放つ存在があります。それが
山田寺仏頭、「銅造仏頭(どうぞうぶっとう)」です。頭部しかないのに国宝に指定されています。
造られたのは白鳳時代。685年に天武天皇が蘇我倉山田石川麻呂のために造ったといわれる、飛鳥山寺講堂本尊像です。 その山田寺の仏頭がなぜ興福寺にあるかというと、強奪してきた(興福寺は迎えたといっていますが)から。
興福寺が1411年に被災した(その数100回以上!)際に、行方不明になりました。その後1937年に、東金堂本尊台座から焼け残った頭部だけを発見。 白鳳彫刻の基準作として高く評価され、国宝となっています。
時間が許せば、ぜひ明日香村の蘇我倉山田石川麻呂の建立した山田寺跡・飛鳥資料館にも足を運んでみてください。
「元興寺」で鬼探し
元興寺・写真向かって右が極楽堂
「元興寺(がんごうじ)」は蘇我氏縁のお寺。蘇我馬子が飛鳥に建立した日本最古の仏教寺院「飛鳥寺(法興寺)」が、平城遷都の際に「移転するの嫌!」と残ったために、新たに建てられたものです。飛鳥にある法興寺は「本元興寺」と呼ばれる場合もあります。
こちらの「元興寺」の何が凄いかというと、
本堂の屋根瓦はなんと飛鳥時代のもの!古いもの好きにはたまりません。
日本最初の本格的伽藍を持つ、
世界文化遺産・古都奈良の文化財として指定されている「元興寺極楽堂(極楽坊本堂)」や「元興寺禅室」など、ぜひゆるりと見学していきましょう。
そして
元興寺といえば「鬼=元興神(ガゴゼ)」!
昔、元興寺に鬼(元興神)が出て、都の人々を怖がらせていました。その鬼を退治したのが、尾張国からやってきた童子(雷神の力を授かった子どものこと)。日本各地に現れる鬼のことを「がごぜ」「がごじ」と呼ぶようになったのは、この元興寺(がごじ)に現れた鬼が起源といわれているそうです。
お寺の境内には5つの鬼の像が隠れているそうなので、ぜひ見つけてみてください。
「ならまち」でかき氷とできたて葛餅!
女子ウケする「ならまち」は、最近注目を集めているスポット。「元興寺」の旧境内に広がる旧市街地のことです。
ホテルサンルート奈良や奈良ホテルに宿泊しているのなら、ブラブラとお散歩コース。近鉄奈良駅から徒歩13分ぐらいでしょうか。
町屋をリノベーションしたカフェやレストラン、雑貨ショップなどなど。食事や休憩、お土産探しにはぴったりです。
実は
ならまち、かき氷の町として熱い視線を集めています。氷の神様を祀る「氷室神社」があり、毎年5月には「献氷祭(けんぴょうさい)」も行われ、最近では「ひむろしらゆき祭」おいうかき氷のお祭も開催。
毎年「奈良かき氷ガイドブック」も配布されているので、気になるお店をぜひ周遊してみましょう。
中西与三郎のかき氷
大人の編集部Hがお気に入りなのが「寧楽菓子司(ならかしつかさ)中西与三郎」のかき氷。こちらには吉野本葛を使ったできたて葛餅も食べられるので、2人でシェアしてもいいですよー。べらぼうに暑い奈良にはかき氷が必須です。
もし「春日大社」に行きたいなら早朝を狙え!
春日大社
世界遺産である「春日大社」は藤原氏ゆかりの神社。武甕槌命(たけみかづちのみこと)が、茨城県鹿島(鹿島神宮)から白鹿に乗ってやってきたと伝わっています。ご神体は御蓋山(ミカサヤマ)で世界文化遺産・古都奈良の文化財のひとつ。
こちらは外国人観光客から人気のスポットゆえ、大変混雑します。
ゆっくりお参りするなら早朝がおすすめ。かなり歩くので足元はスニーカーなどでお参りすることをおすすめします。
<Information>
■
東大寺
住所:奈良市雑司町406-1
電話:0742-22-5511
■
興福寺
住所:奈良市登大路町48番地
電話:本坊寺務所 0742-22-7755
■
元興寺
住所:奈良県奈良市中院町11番地
電話:0742-23-1377
■
ならまち
住所:奈良市中院町21
電話:奈良町情報館 0742-26-8610
■
春日大社
住所:奈良市春日野町160
電話:0742-22-7788
奈良駅周辺でおすすめの観光スポット(2)「法隆寺」「中宮寺」「薬師寺」「唐招提寺」
国宝・法隆寺の南門
法隆寺はJR奈良駅から大和路快速に乗って約11分。貸切バスを利用すれば、50分ぐらいで到着します。法隆寺駅から歩くと約15分ぐらいかかるので、後々のことを考えると貸切バスを現地でチャーターして、一気にお寺巡りをするのがおすすめです。
ちなみに唐招提寺や薬師寺のある「西ノ京駅」までは、近鉄奈良駅からなら約14分。こちらも貸切バスを利用すれば、わずか17分程度と近いです。効率よく見学するなら、断然貸切バスをチャーターするのがベストですね。
「法隆寺」ですごいのは柱?!
法隆寺
「柿食えば鐘が鳴るなり・・・」でおなじみの「法隆寺」おなじみ。飛鳥時代に創建といわれ、
世界最古の木造建築として知られています。厩戸王(聖徳太子)縁のお寺として世界文化遺産。
こちらの注目ポイントはなんと柱!
廻廊の柱の根本を見るとなんと、石の上に立ってるだけ(埋め込まれているわけではない)。
基壇を作り礎石の上に柱を立てる版築(はんちく)という方法で立てられているのです。朝鮮半島から仏教建築と共に伝来。柱としたの自然石の接着面がぴったり合わさることで、なんの支えもなくぐらつかないという高度な技術です。
法隆寺の柱
建築関係の職場の方なら(多分)ワクワクしてしまいますね。
法隆寺には「大宝蔵院」というお宝を展示している場所があります。こちらで修学旅行生が群がるのは「百済観音」「玉虫厨子」。それに加えてぜひ見てほしいのが
県犬養三千代(あがたのいぬかいのみちよ)、橘夫人の厨子です。
厨子、仏像ともに奈良時代の作品で、女性の持ち物らしく繊細な意匠に目を奪われます。県犬養三千代は藤原不比等の後妻であり、光明子(聖武天皇の妻)の母親。ざっくりいうと蘇我系と藤原系の争いに翻弄されたこの方の、苦しみと悲しみが伝わってくるようなたたずまいです。
救世観音が納められている夢殿
そして
タイミングが合えば「救世観音(ぐぜかんのん)」を忘れずに拝観のこと。聖徳太子の御等身像と伝わるもので、夢殿の本尊になっています。
毎年、春(4月~5月)と秋(10月~11月)に特別開扉されており、国宝。封印を解けば、聖徳太子の怒りを買い、地震により法隆寺が倒壊すると伝えられてきた秘仏です。
詩人・歌人である高村光太郎氏が「生きている」と表現するそのお顔は、観音様のようには見えない生々しく迫力のある表情。チャンスがあればぜひ!
「中宮寺」で有名な国宝・菩薩半跏像
法隆寺の境内を抜けてするのところにある中宮寺は、聖徳太子もしくは、その母である穴穂部間人皇后(あなほべのはしひとのみめみこ)の開基と伝えられる尼寺です。
こちらにある
木造・菩薩半跏像(ぼさつはんかしいぞう)は、京都・広隆寺にある弥勒菩薩半跏像とよく比較されます。飛鳥時代の最高傑作ともいわれ、いわゆる「アルカイックスマイル」をたたえた表情で、スフィンクスやモナ・リザとともに「世界三大微笑像」ともいわれるものです。
広隆寺のものよりも、できばえは上、という意見もあるので、ぜひ両方へ足を運んでみては?
そしてもう一つ、こちらで有名なのが天寿国曼荼羅繍帳(てんじゅこくまんだらしゅちょう)。聖徳太子の死を悼んだお妃の橘太郎女(たちばなのおおいらつめ)が、天寿国の様子を刺繍したものです。
本物は奈良国立博物館にあるので、お寺にはレプリカを展示。法隆寺に立ち寄ったついでに訪れてみてはいかがでしょうか。
お坊さんの法話が有名な「薬師寺」
薬師寺
「西ノ京駅」から徒歩約1分という抜群のロケーションにあるのが「薬師寺」。680年に天武天皇が皇后である持統天皇のために、病気快癒を願って発願したといわれています。こちらも興福寺同様、何度も火災などで焼かれ、往年の姿を失ってしまいました。
そこで、お写経勧進により、たくさんのご納経料を集め、念願の白鳳伽藍を復興。現在では「青丹(あを)によし 奈良の都は咲く花」の姿を取り戻しています。
こちらで最も有名なのが
国宝・薬師三尊像。飛鳥白鳳期の最高傑作のひとつです。
薬師寺をさらに有名にしているのがお坊さんによる「法話」。修学旅行生が眠い目をこすりながら、みたくもない(?)仏像を見せられ、何の感動もなく帰っていく中で「薬師寺のお坊さんの話だけは面白かった」と評判を呼んでいます。
社員旅行で訪れてももちろん法話をきかせてもらえるので、ぜひリクエストしましょう。写経もおすすめです。
鑑真和上の心を映す「唐招提寺」
唐招提寺
薬師寺から歩いて約10分程度のところにある「唐招提寺」。ぴかぴかの薬師寺の後に訪れると、質素に感じるかもしれませんが、そのたたずまいは凛として美しいというのが感想です。
何度の苦難を乗り越え来日した鑑真和上。最も熱心に招へいしたといわれる長屋王が、藤原氏の陰謀に嵌められ、滅亡してしまったため、冷遇されてしまいます。
当初は東大寺ので戒壇を授けていましたが、新田部親王の旧邸を下賜され、759年に私寺として唐招提寺を開きました。奈良時代建立の金堂、講堂など数多くの国宝・重要文化財があります。古いもの好きの心に響くお寺です。
唐招提寺・戒壇
<Information>
■
法隆寺
住所:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1の1
電話:0745-75-2555
■
中宮寺
住所:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北1丁目1−2
電話:0745-75-2106
■
薬師寺
住所:奈良県奈良市西ノ京町457
電話:0742-33-6001
■
唐招提寺
住所:奈良市五条町13-46
電話:0742-33-7900
橿原神宮駅周辺でおすすめの「明日香村」「山の辺の道」
山の辺の道
奈良観光というと、奈良駅周辺に宿泊と思いがちですが、
古墳が多く残されている明日香村や山の辺の道周辺を訪れるなら、橿原神宮周辺での宿泊が便利です。
「THE KASHIHARA(旧橿原ロイヤルホテル)」や「THE KASHIHARA-DAIWA ROYAL HOTEL」、「多武峰観光ホテル」「ホテルウェルネス大和路」「橿原オークホテル」など、比較的大人数でも宿泊できるところがあります。
橿原神宮は、近鉄奈良駅から約1時間ぐらい。バスで移動しても約1時間程度です。
橿原神宮からはレンタサイクルで明日香村巡りがおすすめ!細かな遺跡や神社などを回るのには最適です。
大勢で移動する場合は、貸切バスが停められるスポットを厳選して企画してもらいましょう。
蘇我氏ファンと古墳好きにはたまらない「明日香村」
蘇我入鹿が暗殺されたと伝わる飛鳥板葺宮
のどかな田園風景が広がる明日香村。屋根のない博物館ともいわれ、飛鳥時代の歴史や文化がいまも身近に感じられるイチオシのスポットです。
古墳ファンなら蘇我馬子の墓と伝わる「石舞台古墳」、鮮やかな彩色壁画で有名な「高松古墳」、天文図や四神(現部・白虎・清流・朱雀)が描かれていた「キトラ古墳」などをよくご存じではないでしょうか。
石舞台古墳
その他にも巨大な石を使った石造なども多く残され、酒船石や亀石、鬼の俎・鬼の雪隠などが有名です。
蘇我氏びいきなら「飛鳥寺」「蘇我入鹿首塚」「甘樫丘」「石舞台古墳」のセットで訪れるのがおすすめ。ツゥな情報としては甘樫丘の途中にある向原寺(こうげんじ)に残された「推古天皇の豊浦宮(とゆらのみや)の遺構」もぜひ立ち寄っていきましょう。
さらにおすすめなのが聖徳太子建立の橘寺。太子生誕の地といわれ、ここには善悪両面の顔を持つ石造物「二面石」があります。
「令和」が万葉集からとられたことで一躍脚光を浴びたのが「奈良県立万葉文化館」。万葉集を中心とした古代文化についての展示が行われています。
飛鳥資料館
そして、
蘇我倉山田石川麻呂の建立した山田寺跡から当時の姿のまま発掘された「東回廊」を展示しているのが「飛鳥資料館」です。現存する世界最古の木道建築である法隆寺よりもさらに古い建造物。山田寺仏頭のレプリカもこちらに展示してあります。
山の辺の道は「石上神宮」と「大神神社」「箸墓古墳」がハイライト
大神神社
山の辺の道は三輪山と石上神宮、奈良へと続く約16㎞の道で、万葉集や記紀ゆかりの地名や伝説が残るスポット。時間がゆるせば、ゆるりと1~2日間かけて歩くのがベストです。
とはいえ、忙しい社員旅行でそんな贅沢は難しいのも当然のこと。ここでは行くべきスポットを絞って訪れるのがおすすめです。ただ、交通の便が悪いので、基本は貸切バスを日帰りチャーターしていきましょう。
石上神宮
物部氏ゆかりの「石上神宮」は日本最古といわれる神社の一つといわれ、ヤマト王権の武器庫ともいわれている神社。
こちらで有名なのが、国宝・七支刀で、左右に三本の枝刀が段違いに突き出した特異な形状が目を引きます。
禁足地から伝承通りにご神体である韴霊(ふつのみたま)などが発掘されたことで、話題を呼びました。
三輪山をご神体とするのが「大神神社(おおみわじんじゃ)」。出雲の大物主神(おおものぬしのかみ)をお祀りしています。名物「三輪そうめん」が有名な土地柄。神社周辺には三輪そうめんを食べさせるお店がたくさんあります。
箸墓古墳
そして
「卑弥呼の墓!」として盛り上がっているのが「箸墓(はしはか)古墳」。大神神社に祀られている大物主神のお妃となった、倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)が埋葬されているといわれています。
倭迹迹日百襲姫命が卑弥呼かどうかは諸説ありますし、本当に陵墓なのかは不明。近くには歴史の常識をひっくり返すほどの大発見といわれた纏向遺跡があります。
<Information>
■
明日香村観光
■
石上神宮
住所:奈良県天理市布留町384
電話:0743-62-0900
■
大神神社
住所:奈良県桜井市三輪1422
電話:0744-42-6633
■
箸墓古墳
住所:奈良県桜井市箸中
奈良のおすすめグルメ3選
奈良のご当地グルメといえば「茶粥」「柿の葉寿司」「飛鳥鍋」「三輪そうめん」などなど。
全体的に地味です。特産品は大和野菜・・・。正直、食い倒れの大阪や、ぶぶ漬けでもどうどすの京都に比べると華が足りません。
町屋でいただくおしゃれなランチ
でも
最近のならまちには、イマドキのカフェやレストランが続々誕生し、町屋でいただくフレンチやイタリアンなんかもたくさんあります。意外におしゃれで洗練された町に生まれ変わりつつあります。
ここでは東京や大阪でもありそうなところはひとまず置いておいて、奈良らしいものをチェックしてみました。
吉野本葛の「くずもち」は食べるべき
東京でくずもちと聞くと、亀戸天神にある船橋屋を思い出します。小麦粉のでんぷんを使って発酵させてつくる白くて弾力のある餅に、黄な粉と黒蜜糖をかけたものです。
ところが関西のくずもちの原料は小麦粉ではなく「葛」。マメ科の蔓性植物で、根っこに含まれるでんぷんを精製したものでつくります。中でも
奈良県吉野地方でとれるものは「吉野本葛」と呼ばれる一級品。
注文してから鍋で葛を練り上げ、出来立てを食べられるのはここ、奈良だけです。くずもちのイメージを覆すおいしさ。
何度食べても感動します。奈良を訪れたら忘れずに食べて帰りましょう。
見た目も美しい「三輪そうめん」
奈良県桜井市を中心とする三輪地方で生産されている三輪そうめんは、そうめん発祥の地といわれています。その起源は奈良時代にまで遡るとか!細い麺なのに、コシがしっかりしていて歯ごたえもあります。錦糸卵やエビ、シイタケなどが添えられて見た目にもおいしそうです。
夏は冷たく、冬は温かく温麺としていただけます。大神神社に参拝した後は三輪そうめんを柿の葉寿司とセットでいただいて帰りましょう。
苦手な人も多い「奈良漬け」
700年頃から「かす漬け」として存在してきたという「奈良漬け」は、奈良県民のソウルフードというべき存在かもしれません。酒粕の風味が苦手な私は、奈良漬けにはあまり萌えるようなことはなかったのですが、チーズをのせていただくとこれが美味!
ワインのおつまみにもなってしまいます。いぶりがっことクリームチーズもよく合いますが、奈良漬けも合う!発酵食品同士、マッチングが素晴らしい好例でした。
番外編!幻の「レインボーラムネ」
写真奥・向かって左がレインボーラムネ
生駒市のイコマ製菓が作っているカラフルな「レインボーラムネ」。生産数に限りがあるため、地元民でも入手が難しいといわれているものです。
口に入れた瞬間、ほろほろと溶け出し、甘さと酸味のバランスが絶妙。ラムネ特有の粉っぽさがなく、次々と食べられてしまいます。編集部Hが確実にGetできたのが、明日香村にある「Cafe ことだま」。おいしいランチをいただいたついでにお土産として買っていきます。
お食事の後、お店の方が一粒試食させてくださいますよー。
奈良へ社員旅行!東京発着・関西周遊2泊3日プラン例
奈良へは新幹線利用がベストです。現地では貸切バスをチャーターして周遊すると便利ですよ。夜ご飯を食べに大阪(鶴橋・難波など)や京都に行くのも意外に便利。1日は社員全員で親睦を兼ねて食事をし、1日は自由行動もおすすめです。
JR奈良駅から一つ目の「京終(きょうばて)駅」には、古くからの銭湯がまだ3軒残っています。元興寺・ならまちから歩いていけるので、食事のついでに立ち寄ってもいいですね。
時間 |
スケジュール |
9時 |
東京駅出発(新幹線利用) |
12時18分 |
京都駅乗り継ぎ・奈良駅着 |
12時40分 |
自由行動:ランチ・元興寺参拝・ならまち散策など |
19時 |
自由夕食・京終(きょうばて)で銭湯巡りも楽しい! |
【2日目】
祇園をぶらぶら
時間 |
スケジュール |
10時 |
チェックアウト(早朝の春日大社や東大寺散策もおすすめ) |
10時30分~15時 |
貸切バスで薬師寺・唐招提寺・法隆寺参拝など |
16時 |
貸切バスで京都へ移動し、ホテルにチェックイン |
16時30分~ |
自由行動:よしもと祇園花月を見たり、八坂神社、錦市場、花見小路散策 |
19時~ |
社員全員でお食事会 |
【3日目】
芹沢鴨が暗殺された「八木邸」
時間 |
スケジュール |
9時 |
京都のホテルチェックアウト |
9時30分~12時30分 |
自由行動:新鮮組ゆかりの八木邸や壬生寺、光縁寺など |
12時30分~15時 |
ランチ、お土産購入など |
15時 |
京都駅発(新幹線利用) |
17時30分 |
東京駅着 |
<参加人数20名分の予算目安>
●新幹線代(東京~奈良/京都~東京間) 1人28,000円前後×20名=560,000円
●貸切バス代 83,000円前後
●宿泊代(2泊2食付き) 約24,000円×20名=480,000円
●昼食代 1,500円×20名×3日間=90,000円
★費用合計:1,213,000円前後 1人当たり60,650円
※法隆寺や薬師寺などの拝観料や観光バス駐車場代は別途費用がかかります。詳しくは見積りを取り寄せましょう。
奈良へ社員旅行!名古屋発着・1泊2日プラン例
奈良へは貸切バス利用が便利です。現地での移動にも使えます。
時間 |
スケジュール |
8時 |
名古屋駅出発(貸切バス利用) |
11時 |
飛鳥歴史公園・甘樫丘着、展望台に上る |
12時~16時 |
ランチ、石舞台古墳や飛鳥寺、高松塚古墳など明日香村を観光 |
16時30分 |
ホテルにチェックイン・宴会 |
【2日目】
時間 |
スケジュール |
9時 |
チェックアウト |
10時~15時 |
貸切バスで移動、東大寺・興福寺・ならまち散策など |
18時 |
名古屋着 |
<参加人数20名分の予算目安>
●貸切バス代 170,400円前後
●宿泊代(1泊2食付き) 約12,000円×20名=240,000円
●昼食代 1,000円×20名×2日間=40,000円
★費用合計:483,350円前後 1人当たり約24,200円
※東大寺、興福寺などの拝観料や観光バス駐車場代は別途費用がかかります。詳しくは見積りを取り寄せましょう。
こちらの料金はあくまでも概算です。プラン内容によって変わりますので、お気軽に「社員旅行net」にご相談ください!
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