学生時代、修学旅行でやったことがありますか?夜のまくら投げ。
消灯時間を過ぎても騒いでいたら突然先生がやって来て、慌てて布団の中に隠れたら好きな男子(もしくは女子)と思いがけない急接近…!?というのは漫画の読み過ぎかも知れませんが、一緒にまくら投げをした社員と社員の心は急接近間違いなし!
普段は堅苦しい上下関係に縛られている部長や課長、職場の先輩とだって、仲良くなれちゃうかも知れません。そう、まくら投げを取り入れたチームビルディングが、今回おすすめしたい社員旅行プランです。
まくら投げの全国大会を開く他、地域活性化や社員研修としての活用法を提案している、「全日本まくら投げ大会」の運営メンバーに詳しくお話を聞きました。
まくら投げ大会とは、誰もが知っている「修学旅行の夜の枕投げ」に厳密なルールを設けた「スポーツ枕投げ」です。
8人1チームで、40畳のフィールドを舞台に枕を投げ合い、相手選手に枕を当てて「就寝」させる「ガチまくら投げ競技」で、試合時間は2分1セットの3セットマッチ。時間内により多くの選手に枕を当てて就寝させるか、相手チームの大将を就寝させたチームの勝利となります。
ユニークなのは、リーダーとなる「大将」、掛け布団でガードする「リベロ」、相手を就寝に追いやる「アタッカー」、自陣に枕を運び入れる「サポーター」という4つのポジション分けがあるところ。戦略と連携が勝利への鍵を握っています。
さらに、一発逆転の可能性を秘めた「先生がきたぞ〜コール」を使うと、相手陣地の枕を回収できるのだとか!なんだか聞いているだけでワクワクして来ました。
こういった、スポーツと同等のルールや戦略性、勝敗がありながらも、ちょっと笑えるのがまくら投げ大会の面白さ。浴衣のユニフォームに畳のフィールドと「日本らしさ」も溢れています。
全日本大会で「日本一」を目指してもいいし、レクリエーションに使って交流を深めてもいい。地方予選会を開催して地域活性化に活用したり、キッズ大会用の特別枕も用意されているので、様々な形で楽しむことができます。
職場の仲間と「まくら投げサークル」を立ち上げて、全国制覇を目指すのも楽しそうですね。
この競技としての「まくら投げ大会」、驚くことに、最初に企画を考案したのは高校生。2013年2月に伊豆半島にある伊東温泉で、小さな産声を上げた地域イベントなのです。
「伊東市へ若者を誘客したい」というミッションを与えられた伊東高校城ヶ崎分校の生徒たち。彼らが考案した「まくら投げのすすめ」は、全国高等学校デザイン選手権大会で準優勝・市民賞・高校生賞を受賞しました。
それを基に「厳密なルール」「選手のポジション」「競技としてのゲーム性」について伊東市、観光協会と共に協議を重ね、第一弾のルールが設計されました。
そして第一回大会開催後、高校生たちからのバトンを受け取ったのが「全日本まくら投げ大会」運営メンバーです。首都圏の大学生42名を伊東市へ連れていきモニターとしての意見を集め、第二回、第三回大会のルールへと反映させて、現在の「まくら投げ大会」のルールが完成しました。
現在は毎年400人以上が集まる「まくら投げ日本一」を決める祭典へと成長。2018年からは地方予選会の開催地を増やし、さらに多くの「ピローファイター」を生み出すために日々邁進しています。
では実際に枕投げをチームビルディングに活用する場合、どんなプランになるのでしょうか。
■プログラム例(チーム数によるが、所要時間は3時間ほど)
フットサルコートサイズ程度の会場さえあれば、男女の性別、年齢問わず活躍のチャンスがある、間口の広さがチームビルディングにはぴったり。難しいルールが無いのでライトに遊べる反面、その戦略性は奥が深く、追求すればかなり面白いアクティビティなのだそう。
もちろん、ユニークで楽しいだけではありません。以下のようにチームビルディングの効果もきちんと得られます。
1)適材適所の役割分担を学べる
当たったらその場でチームが敗北する「大将」や、枕を積極的に投げて攻撃する「アタッカー」、また布団で敵の攻撃を防ぐ「リベロ」。それぞれの役割分担が戦略的に動かないと勝利できない。
2)白熱した戦略会議とその修正を通して、ディスカッション力UP!
チームそれぞれ、メンバーの特性やスポーツ経験を確認した上で、競合チームの戦い方の特徴を分析。相手の強みや弱みに合わせた戦略を練ることで、チームメンバーが一丸となり議論が白熱する。
実際のまくら投げ大会強豪チームの例をご紹介すると、サウスポー選手を主軸に据えるなどメンバーの特殊な条件を利用した戦略を組み立てることで、勝率をグンと上げていたりするそうですよ。
3)初対面同士でも気づけば仲良くなっている
単純に楽しいので、まくらを投げているうちに童心に返り、人と人との垣根を取り払うことができる
4)職場とはまた違う顔を見ることができ、関係が深くなる
戦略会議や試合を通して学生時代の運動経験や趣味、特技といった普段話さないプライベートな話題を引き出し、円滑な人間関係をつくることができる。また、全員が初体験かつチーム戦という公平な環境下において、上司部下、新入社員など関係なく活躍する機会を設けることができる。
温泉街の活性化や社員研修、子ども向けのレクリエーションのほか、大学の文化祭や取り壊し予定のホテルでイベントを開催したりと、活躍の場を広げている全日本まくら投げ大会。
メディアの注目も集め、新聞にラジオ、テレビなどで取り上げられています。日本テレビの人気番組「嵐にしやがれ」で、嵐のメンバーたちが枕投げをしていたのを覚えている方もいるのでは?
「旅館」や「浴衣」、「畳」というキーワードとともに、日本の伝統文化といっても過言ではない枕投げ。こういった日本ならではの遊び心を楽しく取り入れたチームビルディングは、外資系の会社などにもウケが良さそうです。
用具のレンタル・コートの設営・試合の進行管理や、インストラクター・審判の派遣などコーディネートもしてくれるそうなので、まずは相談して見ましょう!
■取材協力
全日本まくら投げ大会
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