せっかくの社員旅行。企画するなら、個人の旅行では味わえない旅を企画したいですね。今回、「社員旅行net」編集部が紹介するのは、青森ねぶた祭への社員旅行です。
青森ねぶた祭といえば、東北三大祭りのひとつとして有名ですが、今回の社員旅行プランでは、見物する「ねぶた祭」ではなく、跳人となり参加する「ねぶた祭」のご提案です。
青森ねぶた祭が開催される8月まで「まだまだ余裕~♪」なんて思わないでくださいね。宿泊できるホテルも、レンタルできる跳人の衣装にも数に限りがあります!社員旅行で行くなら早め早めの企画・予約が肝心です!
意外と知られていないのですが、「青森ねぶた祭」の跳人には誰でもなれます!必要なのは、跳人の正式な衣装をまとうだけ!そのほか参加資格も受付もありません。
祭によって沸き上がる高揚感というのは特別なもの。「ラッセラ!ラセッラ!」と大きな声を出しながら、飛び跳ねているうちに、日頃のストレスも津軽の夜空に吹き飛びそう。
また、青森ねぶた祭の跳人になる体験を共有することによって、社員間のコミュニケーションも自然とアップします。
青森ねぶた祭には、約20台もの豪華絢爛な「ねぶた」が運行します。このねぶたと一緒に街を練り歩くのが跳人です。いえ、歩かないですね。音頭やお囃子に合わせて跳ねます!踊ります!
リズムに合わせて、右足、左足を交互に2回ずつケンケンして跳ねます。これだけです。慣れてきたら、腰にひねりを加えたり、地面を蹴るようにして高く飛び跳ねたり、周りの跳人の真似をしてみましょう。
※ただし、足首やアキレス腱を痛めないよう、決して無理はしないでくださいね。準備運動などもして備えておきましょう。
この跳人の乱舞により、青森ねぶた祭は大いに盛り上がるのです。およそ2,000万円かけて製作された「ねぶた」に次ぐ主役といってもいいでしょう。そんな跳人に誰でもなれる青森ねぶた祭。社員旅行で出かけ、社員全員で跳人を経験してみたいと思いませんか?
ねぶた祭の掛け声は「ラッセラ!ラッセラ!」。この掛け声には前半と後半があります。
前半は誰か一人が「ラッセラ!ラッセラ!」と発し、後半はその掛け声に応えるように「ラッセラッセ!ラッセラー!」と周りの人たちが声を発します。このわめきあいこそが、跳人同士の心がひとつになる瞬間です。
慣れてきたら思い切って、前半の掛け声を発するのもいいでしょう。周りの人たちが応えてくれるとテンションも上がりますよ!
【そもそも「ラッセラー」ってどんな意味?】
ねぶた祭の掛け声「ラッセラ!ラッセラ!」は一度耳にしてしまうと、なかなか耳から離れない言葉ですね。この言葉の語源・意味については諸説ありますが、一番有力なのは「出せ」の音が変化したものと言われています。 さて、「何を出せ」なのか? そもそも「ねぶた祭」は、お盆の灯篭流しや七夕まつりから始まったと言われています。家々をまわって、その家の人に向かって、ろうそくやお菓子、振る舞い酒、祭の寄付金などをねだる際に「出せ出せ」と調子をつけた掛け声をかけていたのが、いつしか「ラッセラー、ラッセラー」になっていったと言われています。 |
跳人になれる条件は、跳人の正式な衣装を着ること。そうなんです。跳人の正装は決まっているんです!
浴衣は白地を基調としたもので、裾は膝までたくし上げ、その下にはピンクや青のオコシをつけておきます。
肩には鮮やかな赤・ピンク等のタスキをつけて、腰にはシゴキとブリキでできた水やお酒を飲む器「ガガシコ」をつけます。
足元は、白足袋をつけてからゾウリを履きます。ちなみにゾウリは、豆しぼりといわれる藍色の水玉模様の手拭いでゾウリを縛っておくと、脱げにくいですよ。そして最後に、頭に花笠をかぶって跳人のできあがり!
わからなくても、衣装屋さんでちゃんとレクチャーしてくれるから心配しないでくださいね。
ただ、レンタル衣装屋さんは、かなりの混雑状態となります。服の脱ぎ着もありますし、貴重品は持ち歩かないか、しっかりと身に着けられるよう工夫しましょう。
跳人の衣装の購入・レンタル方法について(青森ねぶた祭実行委員会事務局)
跳人は、花笠をかぶり、衣装(正装)を着て、運行スタート10分前までに運行コースに待機しているねぶたの団体に入ることになります。どこの団体に入ったらよいかは、跳人衣装をレンタルした衣装屋さんにうかがいましょう(または、社員旅行netにご相談ください)。
また、ねぶた囃子と関係のないホイッスル等の持ち込み、運行中の逆戻りや途中からの参加はNGとなります。あらかじめ、どのコースを練り歩くのか確認しておきましょうね。
2011年にJR青森駅の海手にオープンした青森市文化観光交流施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」は、一年を通じて「ねぶた」を体験できる施設。ねぶた祭の歴史解説から、実際に使われた迫力あるねぶた台を展示しています。
また、体験コーナーでは跳人に挑戦することもできます。本番前にコツをつかんでおくといいかもしれませんね。
ねぶたの家 ワ・ラッセ 住所:青森県青森市安方1-1-1 TEL:017-752-1311 営業時間:館内の施設、季節により異なる。詳細はHPを参照 ※10名様以上団体割引適用 |
青森ねぶた祭は、毎年8月2日~7日までの6日間開催され、後半になればなるほど盛り上がりを見せます。
8月6日には、ねぶた大賞ほか各賞が発表されるので、受賞したねぶた台をバックに記念撮影をすることができます。また、最終日の7日には、受賞したねぶたが青森港を運行し、花火とともにネブタ祭のフィナーレを飾ります。
19:10~21:00 | 子どもねぶた(約15台予定) 大型ねぶた(約15台予定)の運行 |
19:10~21:00 | 大型ねぶたの運行(約20台運行予定) |
13:00~15:00 | 大型ねぶたの運行(約20台運行予定) |
19:15~21:00頃 | 青森花火大会・ねぶた海上運行 |
※上記のスケジュールは2018年のものになります。2019年以降は実行委員会のHPにてご確認ください。
青森ねぶた祭実行委員会事務局/公益財団法人 青森観光コンペンション教会
青森県青森市新町1-2-18 青森商工会議所会館4F
TEL:017-723-7211
【青森ねぶた祭】 青森ねぶた祭は、七夕まつりの灯篭流しが原形と言われていますが、定かであありません。ただ、灯篭流しのことを東北地方では「眠り流し」と言う習慣があったそうで、それを語源に「ねむたい」「ねぷたい」「ねぶた」となっていったのでは…と考えられています。 享保年間のねぶたは、京都の祇園祭のような山車でしたが、文化年間になると歌舞伎を題材にしたねぶたが登場。昭和の戦後になると、現在のような大型化したねぶたが登場し、どんどん観光化され、今では全国から300万人もの人々が訪れる、日本屈指の夏の祭典となっています。 また、「ねぶた」と「ねぷた」の違いは何?と思われる方も多いですが、これは上記のような言葉の変化を伴った、地域による言い方の違い。「ねぶた」は、青森市周辺と下北地方で、「ねぷた」は弘前市を中心とした津軽地方で呼ばれることが多いようです。 |
青森と言えば、新鮮な魚!「何を食べようか」目移りして悩んでしまいそうですね。そこで、おすすめなのが青森魚菜センター本店の「のっけ丼」。自分の好きな魚を選んでどんぶりにできるもので、システムは、まず最初に1,000円分の10枚つづりのチケットを購入。
次に器に入ったご飯を購入して、あとは市場の中を歩いて、自分が食べたい具材を選んでチケットで買って、次から次にごはんの上にのせていきます。自分だけの海鮮丼ができあがったら、店内のイートインスペースでいただくことができますよ。
青森魚菜センター本店 住所:青森県青森市古川1-11-16 営業時間:7:00~16:00 ※のっけ丼の営業時間 定休日:火曜(行楽シーズンは営業アリ アクセス:JR奥羽本線「青森」駅から徒歩7分 |
「味噌カレー牛乳ラーメン」と聞いて、どんな味を想像しますか?ちょっと頭の中が混乱しそうですよね(笑)。そこで、食べたことがある人に聞いてみました。
どうやら、スープのベースは味噌で、そこにカレー粉と牛乳が入っているようです。この3つの組み合わせ、味噌と牛乳がまろやかなコクを生み出し、カレーがスパイシーなアクセントとなっているようです。
さらにこれにバターを加えていただくのが通な食べ方だそうで。これが一度味わうと病みつきになるというから不思議ですね。青森市民のソウルフードは、今や観光客にも大人気のようです。※写真はイメージ
味の札幌 大西 住所:青森県青森市古川1丁目15-6 大西クリエイトビル 1F 営業時間:11:00~21:30(LO) 定休日:なし(年末年始、夏休み) |
三角形の形をしたインパクトある建物。このカタチ、ちゃんと意味があって「AOMORI」の「A」をイメージしているのだそう。なるほど!
13階の展望台からは、青森市街はもちろん、津軽・下北半島や陸奥湾、八甲田の山々など360°眺望できます。
青森県観光物産館アスパム 住所:青森県青森市安方一丁目1番40号 TEL:017-735-5311 営業時間:施設内のコーナー、季節により異なる。詳しくはHPを参照 |
工房と市場を備えた食に特化した商業施設。青森自慢のりんごで製造されるシードルの醸造工程をガラス越しに見ることもできます。おしゃれなスイーツが揃っており、お土産品を買うのも楽しい。ご当地バーガーやガレットなどを販売しているショップもあり、イートインも可能。
A-FACTORY(エーファクトリー) 住所:青森県青森市柳川1-4-2 TEL:017-752-1890 営業時間:ショップ(お土産・特産品)9:00〜20:00/レストラン 11:00〜20:00 |
80年に渡り津軽海峡を行き交った「青函連絡船 八甲田丸」をそのまま利用した、日本初の鉄道連絡船ミュージアム。飛行機代が高く、青函トンネルもなかった時代、人々はこの八甲田丸に乗船して、青森~函館間を4時間かけて行き来していました。そんな青森のシンボル「八甲田丸」の見学もおすすめです。
船は外観、船内とも一部を除いて現役時代の姿がそのまま留められていて、八甲田丸が輸送していたディーゼル機関車なども、船内に設置されています。これがかなりの迫力!
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 住所:青森県青森市柳川一丁目112-15地先 TEL:017-735-8150 開館時間:夏季(4/1~10/31)9:00~19:00※入館受付は18:00まで/冬季(11/1~3/31)9:00~17:00※入館受付は16:30まで ※20名様以上団体割引あり |
青森ねぶた祭を堪能した翌日は、貸切バスで弘前市内観光がおすすめ。この時期ならではの田んぼアートにも立ち寄れば、ねぶた祭の喧騒とはまったく違う、のどかで大らかな青森の自然風景が見えてきます。
弘前の観光拠点といえば弘前城!この弘前城がある弘前公園の亀甲門近くにあるのが「津軽藩ねぷた村」。館内には、弘前ねぷたが展示され、金魚ねぷたなどの製作実演コーナーがあります。
また、津軽焼き、津軽綿絵、津軽凧の絵付け、津軽こけしなどの見学・体験コーナーも充実。津軽三味線の生演奏に聞き入ってしまう人も多くいらっしゃいますよ。レストラン、産直販売のコーナーもあり。
津軽藩ねぷた村 住所:青森県弘前市亀甲町61 TEL:0172-39-1511 営業時間:9:00~17:00 ※25名様以上団体割引あり |
田んぼをキャンパスに見立て、色の異なる稲を植えることで巨大な絵や文字を作る「田んぼアート」。この田んぼアートはこの田舎館村(いなかだてむら)の村起こしから始まって全国に広がり、今では全国田んぼアートサミットが開催されているほど。この季節ならではの迫力ある田んぼアート、ぜひ見学していただきたいです。
田舎館村 田んぼアート 住所:青森県南津軽郡田舎館村大字田舎舘字中辻123番地1 TEL:0172-58-2111(代表) 開催期間(2018年度参照): 第1田んぼアート(田舎館村展望台)6/4~10/8 第2田んぼアート(弥生の里展望所)6/16~10/8 ※詳細はHPを参照・団体割引なし |
時間 | スケジュール |
8:40 | 東京駅発(新幹線利用) |
11:51 | 新青森駅着 |
12:23~12:29 | 新青森発~青森駅着(JR奥羽本線利用) |
12:30~13:15 | 昼食(駅周辺) |
13:30~14:30 | ねぶたの家 ワ・ラッセ見学(跳人体験) |
14:30~16:00 | 自由行動(青森県観光物産館アスパム、エーファクトリー、メモリアルシップ八甲田丸、三内丸山遺跡、青森県立美術館など) |
16:00 | ホテルチェックイン・自由行動 |
17:30 | レンタル衣装店で跳人衣装に着替え |
19:10~21:00 | ねぶた祭(大型ねぶたの運行)跳人として参加 |
21:00~ | 打ち上げ |
【2日目】
時間 | スケジュール |
10:00 | チェックアウト(貸切バス利用) |
11:00~11:30 | 田舎館村 田んぼアート見学 |
12:00~13:30 | 津軽藩ねぷた村・自由行動・昼食 |
14:38 | 新青森駅発(新幹線利用) |
18:04 | 東京駅着 |
<参加人数20名分の予算目安>
●新幹線代(東京~新青森間) 1人35,000円前後×20名=700,000円
●JR線代(新青森~青森間) 1人190円×20名=3,800円
※時期により団体割引率が異なる(5~15%)ので詳しくは旅行会社にご相談ください。
●貸切マイクロバス送迎利用(1日間) 64,152円前後
●宿泊代(1泊朝食付き) 約6,000円×20名=120,000円
●昼食代 1,000円×20名×2日間=40,000円
●打ち上げ代(夕食代込) 4,000円×20名=80,000円
●跳人衣装レンタル代 4,000円×20名=80,000円
●ワ・ラッセ入館料 団体割引料金(10名以上)540円×20名=10,800円
●津軽藩ねぷた村 入館料 550円×20名=11.000円
●田んぼアート観覧料 300円×20名=6,000円 ※団体割引なし
★費用合計:1,115,752円前後 1人当たり55,788円
こちらの料金はあくまでも概算です。プラン内容によって変わりますので、お気軽に「社員旅行net」にご相談ください!
8月に社員旅行を企画する会社、正直少ないですが、めったに体験できないお祭りを楽しむのもおもしろいのではないでしょうか?
個人で行くよりも盛り上がることまちがいなし。
人数がまとまれば、オリジナルプランで、青森の見どころやおいしいグルメも併せて楽しめます。
混み合う時期ではあるので、早め、早めに相談し、仮予約を済ませてしまいましょう。
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