縁結びの神様を祀っている神社として有名な「出雲大社」は、「いずもたいしゃ」と呼ばれることが多いですが、本当は「いずもおおやしろ」と呼びます。
出雲大社は、多くの女性たちが良縁を授かりたいと訪れるパワースポットとして人気がありますが、出雲大社の御神徳(ごしんとく)はそれだけではありません!
出雲大社に祀られているのは大国主大神(おおくにぬしおおかみ)。
『古事記』に記されている大国主大神の国造りの働きなどから、仕事運や出生運においても御神徳があるとされ、実は多くの企業の幹部も出雲大社を訪れています。
「自分に合った仕事に出会いたい」「自分の能力を引き上げてくれる上司と出会いたい」「いいスタッフに恵まれたい」「いいクライアントと出会いたい」などなど、仕事に関する願い事も大国主大神は預かってくれるそうですよ。
ん?でも、これらもすべて「縁」ですよね。男女の縁だけでなく仕事における人脈だって縁。そして今置かれている環境も、いくつもの縁が重なり用意された場所といえそう。誰だって「いい縁」をいただきたいですよね。
ということで、やっぱり出雲大社です。
社員ひとりひとりの良縁、そして会社・業界の発展を願う「パワースポット・出雲」への社員旅行を企画してみませんか?
社員旅行をより楽しく充実したものにするためにも、社員旅行に参加する社員は行く先の情報をできるだけ頭に入れておきましょう。出雲への社員旅行で、そのテキストとなるのは、ズバリ『古事記』!
『古事記』を読んだことがない人でも、「八俣大蛇(やまたのおろち)神話」や「稲羽の素兎」(一般的に「いなばのしろうさぎ」と言われるもの)、「国譲り」といった話は聞いたことがあると思います。これらはすべて出雲が舞台になっている神話。社員旅行では、そんな神話に登場するスポットもめぐります。
なにより、参拝する神社の神様が、どのような働きを持っている神様なのかを知っておくと、願いも届きやすくなりそう。仕事に置き換えるなら、大事なお願い事をするために訪問する相手の経歴やプロフィールを調べることと同じ、かもしれませんね。
大国主大神(おおくにぬしおおかみ)は、広く「だいこくさま」として親しまれていますが、じつは、名前をいくつも持っている特異な神様。
最初、神話に登場するときの名前は「大己貴(おおなむち)」で、そのほかでは、葦原色許男神(あしはらのしこおのかみ)、八千矛神(やちほこのかみ)、大国玉神(おおくにたまのかみ)、大物主神(おおものぬしのかみ)などなど…。
名前の数だけ御神徳があるので、大国主大神は多くの役職を兼任されていた神様であることがわかります。
ただ、大国主大神は豊かな才能と魅力を兼ね備えていたがゆえに、姫神たちからはモテまくり、兄弟神たちからは嫉妬されいじめられます。そんな兄弟神たちの迫害から逃れた根の国では、須佐之男命(すさのおのみこと)からいくつもの試練を与えられます。
ですが、須佐之男命(すさのおのみこと)の娘で後に大国主大神の妻となる須勢理毘売(すせりひめ)と協力し、試練を乗り越え、大国主大神は心身ともに大きく成長していきます。
そして、出雲に戻った大国主大神は、兄弟神たちを降伏させ、王となって国を治め始めるのです。
その後、高天原の天照大神が「国を譲ってほしい」と使者を送るところからはじまる「国譲り」の段では、大国主大神は無用な争いをせず国を譲っています。
でも、ちゃんと自分の要求も通しているんです。
「国を譲る代わりに、大きな宮殿を建ててほしい」と伝え、大国主大神の願いは叶えられます。このあたりの交渉術は大国主大神の政治力の高さを物語っているシーンといわれています。
そして、「神話の中の話と思うなかれ」と驚かされたのが、大国主大神がリクエストをして建てられた大宮殿を支えていたと思われる巨大柱の発見!この柱の出現から想定される古代・出雲大社の御本殿の高さは48m、ビルの高さにすると15階に相当するとのこと。
また、京都から出雲を訪れた歌人・寂蓮法師(じゃくれんほうし)は、京都の大きな建物に慣れていたにも関わらず、出雲大社を目の前にして「この世のものとはおぼえざりけり」と書き遺しています。
どこからどこまでが神話?現実?と思わされる出雲大社にまつわる話の数々。これがまた大きな魅力で、パワースポットとも呼ばれている所以。多くの人々を引き寄せているのかもしれませんね。
次は出雲大社境内の参拝コースについて案内します。勢溜(せいだまり)の鳥居から下り参道を進み、松並木を抜けて御本殿へ。参拝のあとは日本一の注連縄が飾られている神楽殿、宝物殿などを見学するのもおすすめです。
ゆっくり参拝すると1時間ぐらい。ご祈祷を受ける場合は、さらに40分ぐらいみておきましょう。
神社での参拝は一般的には、「二礼二拍手一礼」ですが、出雲大社では、「二礼四拍手一礼」が正式な参拝方法となります。境内の中で参拝するときは、すべてこの方法で行います。
理由は、出雲大社でもっとも大きな祭典(5/14の例祭)で八拍手されますが、日常の参拝ではこの半分の四拍手で行うことが作法となったそうです。
せっかく社員旅行で出雲大社を訪れたなら、拝殿の前で手を合わせるだけでなく、正式な参拝「ご祈祷」をあげることをおすすします。
ご祈祷とは、神主が祝詞という古来の形式で願い事を神様に取り次いでくれるもの。「ご祈祷をあげたあと、お札や神饌をいただくと、達成感と安心感を感じました」という参拝客も。
ご祈祷料についての問い合わせは出雲大社へ(TEL:0853-53-3100)※ご祈祷は予約することはできません。当日の申し込みは、銅の鳥居を抜けて左手奥にある庁舎にて(申込受付時間:8:30~16:30)
出雲大社が神秘的である理由のひとつに「神在月(かみありづき)」もあげられます。日本全国が「神無月(かんなづき)」となる旧暦の10月、出雲大社には全国の神々が集まるため、この期間を「神在月」と呼んでいます。神在月には大事な神事が行われます。
まず、龍蛇(りゅうじゃ)の先導で、稲佐の浜の弁天島付近を目指して全国から集まる神々をお迎えする「神迎祭(かみむかえさい)」が行われます。
翌日からは、一週間かけて神々が人と人の縁など人生諸般の事について話し合いをします。これを神議(かむばかり)と言います。その間に出雲大社で行われるのが「神在祭(かみありさい)」で、神在祭の中で行われる「縁結大祭」では、幸縁むすび祈祷料(5,000円)をおさめると一般の方も参列できます(事前申込が必要で定員になり次第締め切り)。
そして最後に、神議をおえた神々をお見送りする「神等去出祭(からさでさい)」が行われ、神在月に関する神事は終わります。
参考までに、平成三十年(2018年)の「神在祭」の日程は次の通りです。
※全国でいう神無月の10月を出雲の神在月と思い、出雲大社を訪れる方も多くいますが、神事は旧暦で行われるのでご注意ください。毎年の神在祭の日程は、出雲大社のHP、出雲観光協会のHPでご確認いただくか、社員旅行netにお問合せください。
出雲大社 住所:島根県出雲市大社町杵築東195 TEL:0853-53-3100 ※問い合わせ受付時間:8:30~17:00 参拝時間:3~10月は6:00~20:00/11~2月は6:30~20:00 ※ご祈祷申込の場合は8:30~16:30 |
出雲大社の東隣に位置する「島根県立古代出雲歴史博物館」は、神話の里・出雲を紐解く上でぜひ訪れてもらいたいスポット。
出雲大社に関する展示物から、卑弥呼の鏡(重要文化財)、荒神谷遺跡青銅器(国宝)など、歴史的大発見の展示物も随所にあり、見応えのある博物館です。
島根県立古代出雲歴史博物館 住所:島根県出雲市大社町杵築東99番地4 TEL:0853-53-8600 開館時間:3~10月は9:00~18:00/11~2月は9:00~17:00 ※20名以上は団体割引が適用されますが申請書の提出が必要 |
女性社員が喜んでくれそうなスポットといえば、ここ八重垣神社(やえがきじんじゃ)。
その理由はあとにさせていただくとして、社殿の背後にある奥の院には、大国主大神の親神・素戔嗚尊(すさのおのみこと)が大蛇の生贄にされそうになった稲田姫命(いなだひめみこと)を隠した場所として伝えられる佐久佐女(さくさめ)の森があります。森の中には、稲田姫命が姿見にしていた鏡の池があり、水をたたえています。
そして、女性社員が喜んでくれる理由が、この鏡の池で占う恋の行方。「鏡の池占い」は、社務所で求めた和紙を池に浮かべ、硬貨を置き、浮かび上がる文字、和紙が流れていく方向や沈む早さによって、恋の行方を占うことができるのです。
八重垣神社 住所:島根県松江市佐草町227 |
出雲大社から貸切バスに乗って稲佐の浜を眺め、海外沿いの道を走ること約15分。鮮やかな朱色の社殿が見えてきたら、そこが日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)。
境内には2つの社殿があり、「神の宮」には素戔嗚尊(すさのおのみこと)」が、「日沈宮(ひしずみのみや)」には、天照大神が祀られています。
伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対し、日御碕神社は「日の本の夜を守る」 との神勅から創建されたと伝えられている霊験あらたかな神社。出雲大社からそう離れていないので、スケジュールに余裕があったら社員旅行コースのひとつに。
日御碕神社 住所:島根県出雲市大社町日御碕455 |
宍道湖(しんじこ)は、出雲市と松江市にまたがる湖で、東西約17km、南北約6km、周囲長47km。日本国内で7番目の面積を誇る湖です。
宍道湖といえば、日本の夕日百選にも選ばれている美しい夕日。観光遊覧船もありサンセットクルーズを楽しむこともできます。また、宍道湖は漁獲量日本一のシジミも有名です。
大国主大神とともに国造りをした、少彦名命(すくなひこのみこと)が発見したと伝えられている玉造温泉(たまつくりおんせん)は、古くから美人の湯、薬湯として人気を集めてきた、まさに「神の湯」。
また、三種の神器のひとつ「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」は、この地で、櫛明玉命(くしあかるだまのみこと)によって造られたと言われ、温泉街の中にも勾玉をモチーフにしたオブジェが見受けられます。
櫛明玉命を祀っている、玉作湯神社もパワースポットとして知られていますよ。
出雲以外のコースを社員旅行コースに組み入れたい場合は、城下町・松江がおすすめ。
2015年7月に国宝に指定された松江城の最上階(望楼)は絶景スポット!松江市街や宍道湖まで一望できます。また、松江城を囲むお堀では遊覧船が運行され、お堀めぐりもできます。低い橋の下を通るときは屋根が下がる仕掛けがある遊覧船は、『ブラタモリ』でも紹介され話題になりました。
また、松江といえば、日本三大和菓子処のひとつ(ほか、京都・金沢)。市内にある和菓子屋さんめぐりも楽しく、体験できるスポットも多くあります。
130点に及ぶ横山大観の作品をはじめ、近代から現代の日本画の名作や陶芸、童画など約1500点を所蔵している島根県の登録博物館。
また、米国の日本庭園専門誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』による庭園ランキングで、「15年連続日本一」に選ばれた5万坪の日本庭園も見もの!
足立美術館 住所:島根県安来市古川町320 TEL:0854-28-7111 ※20名以上は団体割引適用 |
【1日目】
時間 | スケジュール |
10:15 | 羽田空港発 |
11:45 | 出雲空港着 |
12:30~13:20 | 出雲市内で昼食 |
13:40~15:00 | 出雲大社 参拝 |
15:00~17:00 | 自由行動(門前町歩き・島根県立古代出雲歴史博物館・稲佐の浜など) |
18:00 | 玉造温泉チェックイン |
【2日目】
時間 | スケジュール |
9:00 | 玉造温泉 チェックアウト |
9:30~10:00 | 八重垣神社 |
10:30~13:20 | 松江城を起点に自由行動(昼食含む)松江歴史館・和菓子体験など |
14:00~15:10 | 足立美術館 |
17:05 | 米子空港発 |
18:30 | 羽田空港着 |
<参加人数20名分の予算目安>
●飛行機代(羽田→出雲/米子→羽田)1人34,000円前後×20名=680,000円
●貸切マイクロバス送迎利用(2日間) 146,918円前後(回送代含む)
※高速代、バス駐車場が別途かかります。
●宿泊代(1泊2食付き) 約12,000円×20名=240,000円
●昼食代 1,000円×20名×2日間=40,000円
●足立美術館 1,900円’団体割引料金)×20名=38,000円
※ご祈祷料、自由行動における博物館などの入館料は含んでおりません
★費用合計:1,144,918円前後 1人当たり57,246円
【1日目】
時間 | スケジュール |
10:40 | [大阪]伊丹空港発 |
11:25 | 出雲空港着 |
12:00~13:00 | 出雲市内で昼食 |
13:30~15:00 | 出雲大社 |
15:00~17:00 | 自由行動(門前町歩き・島根県立古代出雲歴史博物館・稲佐の浜など) |
18:00 | 玉造温泉チェックイン |
【2日目】
時間 | スケジュール |
9:00 | 玉造温泉 チェックアウト |
9:30~10:00 | 八重垣神社 |
10:30~13:20 | 松江城を起点に自由行動(昼食含む)松江歴史館・和菓子体験など |
14:00~15:10 | 足立美術館 |
17:05 | 出雲空港発 |
17:50 | [大阪]伊丹空港着 |
<参加人数20名分の予算目安>
●飛行機代(出雲⇔伊丹)1人20,000円前後×20名=400,000円
●貸切マイクロバス送迎利用(2日間) 146,918円前後(回送代含む)
※高速代、バス駐車場が別途かかります。
●宿泊代(1泊2食付き) 約12,000円×20名=240,000円
●昼食代 1,000円×20名×2日間=40,000円
●足立美術館 1,900円’団体割引料金)×20名=38,000円
※ご祈祷料、自由行動における博物館などの入館料は含んでおりません
★費用合計:864,918円前後 1人当たり43,246円
【1日目】
時間 | スケジュール |
8:55 | [名古屋]小牧空港発 |
10:00 | 出雲空港着 |
10:30~12:00 | 出雲大社 参拝 |
12:00~15:00 | 自由行動・昼食含む(門前町歩き・島根県立古代出雲歴史博物館・稲佐の浜など) |
15:30~16:00 | 日御碕神社(ひのみさきじんじゃ) |
17:00 | 玉造温泉チェックイン |
【2日目】
時間 | スケジュール |
10:00 | 玉造温泉 チェックアウト |
10:30~11:00 | 八重垣神社 |
11:30~14:00 | 松江城を起点に自由行動(昼食含む)松江歴史館・和菓子体験など |
15:45 | 出雲空港発 |
16:40 | [名古屋]小牧空港着 |
<参加人数20名分の予算目安>
●飛行機代(出雲⇔小牧)1人26,000円前後×20名=520,000円
●貸切マイクロバス送迎利用(2日間) 137,090円前後(回送代含む)
※高速代、バス駐車場が別途かかります。
●宿泊代(1泊2食付き) 約12,000円×20名=240,000円
●昼食代 1,000円×20名×2日間=40,000円
※ご祈祷料、自由行動における博物館などの入館料は含んでおりません
★費用合計:937,090円前後 1人当たり46,855円
こちらの料金はあくまでも概算です。プラン内容によって変わりますので、お気軽に「社員旅行net」にご相談ください!
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●社員の士気を高めたい!社員旅行で伊勢神宮・団体参拝
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