社員旅行の幹事を一度でも経験したことがある人ならお分かりでしょうが、幹事は大変な仕事です…。
旅行プランから出席確認、旅行当日の突発的なトラブルにも対応しなければなりません。
社員に喜んでもらえるようにと尽力してくれた幹事さんに、旅行後には「ありがとう」とお礼を伝えませんか?特に上司や先輩が幹事の場合は、社員旅行のお礼を言うのは礼儀ですよね。
「わざわざ改まって言う必要ある?」
「なにを伝えたらいいかわからない」
「お土産を買ってきたけどお礼状の書き方がわからない」
など、お礼の仕方には意外とわからない点も多いのでは?そこで、社員旅行にまつわる「お礼マナー」をシーン別に紹介していきます。
社員旅行の幹事さんにお礼を「伝えていない」というあなた!なるべく早く、社内で直接もしくはメールや文書で「お礼の気持ち」を伝えてみましょう。
その後の仕事に影響しないとも限りませんよ…!
≪メールや文書のお礼で書く時のポイント≫
お礼メールのテンプレを利用するのが早いですが、個人的な感想を付け加えてきちんと感謝の気持ちを伝えるのが良いでしょう。
ありきたりな定型文だと、読み飛ばされてしまうこともあります。
具体的に幹事さんにお礼を伝えるメールはどんな文章がいいのか?
文例をご紹介します。まずは件名から。
ビジネスメールの場合は特に件名は簡潔に」「内容がわかるように」が鉄則です。
件名:○○様 幹事お疲れさまでした(部署名)○○ |
(幹事名) 様
お疲れ様です。 ○○さんののおかげで、思い出深い旅行となりました。 特に二日目の屋形船で行われた宴会では、日ごろなかなか体験できない貴重な時間を過ごさせていただきました。 他部署の皆さんと和やかなひと時を過ごすことができたのも、ひとえに○○さんのご尽力のおかげと深く感謝しております。 部署名 |
幹事へのお礼を伝える時、「どう書いたらいいんだろう?」と悩む時、上司もしくは先輩など目上の方への表現方法に迷っていませんか?
誰でも目上の方への言葉遣いは迷うものです。失礼に当たらない表現となるよう、日ごろから気を付けましょう。
上司の方の中にはメールでのお礼自体を「軽い」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
日ごろのお付き合いの中で「メールより直接報告」というスタンスを好む上司であれば、なるべく直接口頭で感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
メールでの場合は文章は多少、丁寧すぎるくらいがちょうどいい印象を与えます。
書き言葉は時に書き手が意図しない解釈で読み取られる場合があります。シンプルすぎれば、冷たく言い放つ印象となりかねません。
文例などを参考にしながら、言葉選びには注意しましょう。もちろん、ビジネス上のメールに「絵文字」や「顔文字」は禁止です!
日ごろから密にお世話になっている取引先に「社員旅行に行ってきます」と伝えると、時に餞別をもらうこともあります。「餞別」とはどのようなものなのでしょうか?
まずは基本からおさらいしましょう。
一般的に餞別とは、社内の異動や旅行、引っ越しなどで別れていく人へ贈るお金や品物のことを言います。社員旅行の餞別は、お金やお酒が一般的ですが、お礼はどうしたらいいのでしょうか?
社員旅行へのお餞別をもらった場合、相手によってのお礼の仕方もいろいろ。相手別のお礼の仕方をご紹介していきます。
取引先などお得意様から餞別をいただいた場合は、きちんとお礼をしなければその後の取引に影響しかねません。
その意味でも、餞別をもらったことを自分の上司に一言報告しておくことがベター。対外的なお付き合いも業務の一環と考え、きちんと対応しましょう。
旅行中に取引先へのお土産を購入するようにし、旅行後はなるべく時間を空けずにお土産を持ってお礼に伺いましょう。
すぐに訪問できない場合は、メールもしくは電話にて無事に旅行から戻ったことと、餞別をいただいたことへの感謝の気持ちを伝えましょう。
また、直接会えるようであれば「来週には必ず伺わせていただきます」などと一言伝えておきます。
時間が空いてしまうのであれば、お礼状を添えてお土産品を送付するのもいいかもしれません。社員旅行の餞別に対するお礼状の文例は以下の通りです。
いつも大変お世話になっております。
この度は当社の社員旅行にお心遣いを頂戴し、誠にありがとうございました。
おかげ様で無事に旅程を済ませてまいりました。
お礼と言っては少しばかりで恐縮ですが、旅先の土産品を送らせていただきます。
お口に合いましたら幸いに存じます。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
まずは取り急ぎ、お礼かたがたお願いまで。
(自社名)
(自分の名前)
社内の他部署から餞別としてお酒などをもらうこともありますね。この場合も旅先でお土産を買ってくるのがいいでしょう。
もし他部署の上司個人からの餞別だった場合、お返しも他部署の皆さん宛に菓子などを購入してくるか、上司個人宛に嗜好品(タバコやお酒など)その土地でしか手に入らない限定品を購入してくるのも良いと思いますよ!
地方にはその土地に根差した野球やサッカーチームなども存在しています。ゴルフなど、何かスポーツ好きな方ならグッズでもいいかもしれませんね。
他部署のみなさんへならば、クッキーなど小分けになった日持ちするお菓子類がベスト。チョコレートなど気温の変化に影響されるものをチョイスするのは控えましょう。
ちなみに、取引先へのお土産代は経費となるのでしょうか?自腹かどうか、本音を言えば大変気になるところですね…。
社員旅行のお土産代は、贈答品にあたりますので「交際費」となります。経費として計上することが可能です。
ただし、経費となると上司の了承が必要となりますので、事前に相談するのがベターです。
取引先の社員旅行に招待されるというケースも、多くはありませんがありますね。
こういった場合、今後のお付き合いも考えるとありがたく同行させてもらった方がベストと言えるでしょう。
旅行日程中にご招待いただいた取引先への対応が重要となりますので、あくまで業務の一貫としてとらえ、あまり羽目を外さないようにしましょうね。
家族まで同行させてもらえた場合でも、帰宅後に落ち着いてから招待してもらった社長さん宛にお礼状を送付するくらいで構いません。
社員旅行のお礼状の文例は以下の通りです。
いつも大変お世話になっております。
この度は御社の社員旅行に私の家族までご招待をいただきまして、誠にありがとうございました。
これまで経験したことがないほどの充実した旅を満喫させていただき、妻も大変恐縮しております。
日ごろ子どもともなかなかゆっくりと旅行の時間をとれなかったものですから、私にとっても家族の大切な思い出を作ることができました。
(社長名)様には感謝の一言では言い表せないほどの思いでございます。
本当にありがとうございました。
この御恩は(取引先の会社名)様の会社の繁栄につながるように、私も精一杯尽力させていただく所存です。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
まずは取り急ぎ、お礼まで。
(自社名)
(自分の名前)
餞別をいただくこともあれば、取引先に差し上げる機会もあるかと思います。社員旅行の餞別には何を送るのがベストなのでしょうか?
やはりお金を贈るのが一般的かと思われます(宴会にお酒を贈るケースもあるようですが、荷物を増やすことになってしまうので避けた方がベターといえます)。
「餞別」と表記するのが通例ですが、このほかの表記方法もいくつかあります。
どれが正解か?はありません。
日ごろのお付き合いの仕方によって、この中からベストとなる表記を選んでみるのが良いでしょう。
今度は取引先から社員旅行のお土産をいただいたり、行かなかった社員旅行のお土産をもらったら?お礼はどうすれば良いのでしょうか?
取引先からお土産を頂戴した場合は、直属の上司に報告をしておきましょう。
その後のお付き合いに関わることですので、上司に報告する方がベター。そのうえで上司からどのようにお礼を伝えれば良いか、指示を仰ぎましょう。
もし自分の会社の社員旅行が近々にあるのであれば、お土産を買ってきて同じように持参するのも一案です。
近々に社員旅行の予定がなければ、出張先で菓子を購入するのも良いですし、「お中元」「お歳暮」の機会に「先日は社員旅行のお土産まで頂戴しまして、誠にありがとうございました」と併せてお礼を述べるようにすれば問題ありません。
お礼を言うタイミングがなかなか取れないようなら、メールで感謝の気持ちだけでも伝えておきましょう。お土産のお礼メールの文例です。
いつも大変お世話になっております。
この度は、ご丁寧にお土産をお贈りいただきまして、誠にありがとうございました。
さっそく、社員一同おいしくいただきました。
○○地方の銘菓ということで、なかなか味わえない風味に皆で感激してしまいました。
(担当者)さんのお心遣いには恐縮するばかりです。
またお会いした際に、旅のお土産話をお聞かせいただけることを楽しみにしております。
メールでのご連絡大変恐縮でございますが、取り急ぎお礼申し上げます。
(自社名)
(自分の名前)
「幹事へのお礼メール」「餞別をもらった時」「社員旅行に連れってってもらった時」「餞別をおくる時」社員旅行にまつわるお礼の仕方について、ケースごとに詳しくご紹介してきました。
「わざわざお礼状なんて書く必要ある?」
「堅苦しくて面倒」
などなど、後回しになりがちですが、社員旅行から帰ってきたらすぐに言っておかないとタイミングを逃していいにくくなってしまいますよー!
社員旅行幹事の仕事の大変さは、自分で経験してみないことには、分からないことかもしれません。
だからこそ、幹事さんに労いの言葉をかけたり、取引先からの餞別に対しても丁寧にお礼をするなどして、人との付き合いを大事にしていきましょう。
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