気が付けばもう年末!一年とは本当に早いものです。
年内に済ませなければならない年越し準備のひとつに「年賀状」がありますね。いつも時間に追われるように出してしまう、なんて人も少なくないのでは?
友人同士なら許されますが、会社の上司や取引先など仕事関係がお相手となると話は別です。あなたの信用に関わるかも?
今回はビジネスにおける「年賀状の書き方、出し方」について、気を付けたいマナーもご紹介していきます。
入社して間もない方なら、こう思うのでは?
「そもそも年賀状って、上司や取引先に出すの?」
本来、年賀状とは「旧年中お世話になったことへのお礼」と「新年もよろしくお願いします」との挨拶を兼ねたもの。
ビジネスの上で年賀状のやりとりは新年の売り上げに反映されるかもしれません…。取引先に出す際は気を引き締めて作成していきましょう。
会社で一括で出すなら、あえて個人で年賀状を出す必要はありません。
もし、仕事始めに出社してみたら出していない取引先から届いていた!なんてことなら、急いで出す必要がありますね…!
また会社に自分の個人名で年賀状が届いていた場合、個人名で出しても差し支えないようなお付き合いの度合いであれば、きちんと出しましょう。
この場合、間違っても自分の「子供の写真入り賀状」は使いません。ビジネスとプライベートは区別するのが無難です。
これは会社によって習慣が異なるので、難しいところ。迷う場合は同じ部署の先輩に「社内で年賀状は出し合っているのか?」聞いてみましょう。
中には社内規定で禁止している会社もあるほどです。社内の慣習に習いましょう。
出してもいい場合、上司は普段お付き合いがある範囲内に出せば良いでしょう。新年への意気込みを忘れず明記するように!
また同僚や親しい先輩にならばプライベート用の年賀状を出しても構いません。ただ、近頃ちょっと話題の「子どもの写真入り年賀状」ですが、先方が独身だったり、子供いない家庭ならば控えてもいいかもしれません。
この場合は家族写真にしたり、子どもの後ろ姿やシルエットにするなど、工夫して印象を変えるのもオススメです。
仕事関係の取引先や上司にはどんな年賀状を出せばいいのか?年賀状の書き方について具体的にご紹介していきます。
ビジネスでの年賀状となると、宛名部分の「住所」「会社名」「役職」の表記に戸惑う声が多いようです。ルールを見ていきましょう。
まず、はがきの中心部分に名前を書きます。これを基準として、縦書きは名前の右側に「会社名」「部署名」「役職名」と、行を変えて表記していきます。
会社名「株式会社 ○○○○」は大きめに。行を変えて一文字下げて「部署名」を気持ち小さ目に。
そして中心に名前を書きますが、名前の上部分に役職名を書きます。このとき「4文字までの役職名」なら続けて「本部長 ○○ ○○様」と書いてOK。
もし役職名が「ゼネラルマネージャー」などと長い場合は、【会社名→部署名→役職】と3行にわたって名前の右側に表記します。
よくある間違いが、名前の下に「○○ ○○部長様」と書いてしまうこと。名前に役職を付けるのは誤りです。
年賀状の裏面に書く文章は大きく4つのパーツに分けられます。
書き出しから順に解説していきます。
賀詞は頭語とも言うべき部分。友人や親しい間柄には「賀正」や「迎春」などを用いますが、上司や仕事関係の目上の方には2文字の賀詞は使いません。
「謹んで…」といった4文字以上の、敬意を表したものを選ぶようにします。
賀詞の次は、旧年中にお世話になったお礼を書きます。この時「去年は」と「去」の字を使用してしまう方もいますが、これは忌み言葉と言って新年にはふさわしくありません。
「旧年」や「昨年」と改めます。
感謝の気持ちに次いで、自らの近況報告と新年への抱負を述べます。「もらう年賀状は子供の写真ばかりで、肝心な本人の近況が全く分からない!」なんて思われるとちょっと残念ですよね。
いつも社内でお付き合いしている上司だとしても、自分なりの新年への目標を記して出してみましょう。新たなビジネスチャンスにつながるかもしれません。
文末にお相手の健康や繁栄を願う気持ちを表記します。
メールやSNSで新年の挨拶をする人も多くなり、以前からの表記マナーにこだわらない年賀状が多くなってきましたね。
それでもビジネスの上での年賀状では気を付けておきたいマナーが!ポイントをご紹介します。
通常、ビジネス用の賀状は一色でイラストなし、もしくは干支の絵が小さくワンポイント入ったくらいのものが好ましいでしょう。
デザイン関係などクリエイティブな職なら、デザインにこだわった年賀状の方が話題になりそうですが、そうでない場合はあくまで華美なデザインにはならないようにします。
手書きで「年明け〇/〇に○○があります、よろしく」などと用件を書いてしまう方もおられますが、年賀状についでの用事を書くことは失礼にあたります。
古くから年賀状や暑中見舞いなどの挨拶状には、句読点や丸をつけて区切りを設けない、とされてきました。目上の方に差し出す際には気を付けておきたいマナーです。
年賀状は毛筆で書く、というこだわりを持った方も少なくありません。使用する毛筆や筆ペンは色の濃い黒墨を使用しましょう。
薄墨は葬儀を連想させてしまい、慶事の挨拶状にはふさわしくありません。ペンでも同様に黒や紺をチョイスしましょう。
新しい年を迎えられた慶びの挨拶状に「去る」「失う」「枯れる」「暗い」「絶える」「病む」といった忌み言葉は適しません。避けたい表現です。
先程説明した、「去年」も使いがちですが、避けたほうが◎
「謹賀新年 明けましておめでとうございます」とすると、「新年」と「明けまして」の意味が同じで「重複表現」となります。
この場合、正しくは「新年おめでとうございます」になります。このように意味合いが同じ言葉を並べる「重複表現」も避けるようにしましょう。
遅れた年賀状はいつまで出すべきなのか?毎年話題になるワードです。
1月7日の「松の内(地域によっては1/15)」までなら年賀状として投函してもOKとされています。これを過ぎると「寒中見舞い」として出すのがふさわしいでしょう(寒中見舞いは1/8~2/4の立春まで)。
文中に遅れたお詫びを記すようにします。
出していない人から届いた場合、ついメールで返してしまう、なんて方もいますが、はがきでいただいている以上はがきで返すのが礼儀です。
いろいろと注意するポイントがありますね。
「基本的なマナーのわかってない人」
なんて思われないためにも、ビジネスでの年賀状はすこし気を使う必要がありそう。
ポイントを押さえた年賀状で、気持ちのいい年初めを迎えましょう!
当サイト掲載の記事・写真・イラスト等のすべてのコンテンツの無断複製・転載・放送等を禁じます。
Copyright © Market Place Japan, Inc. All Rights Reserved.