最近「社員旅行」というキーワードの関連では、「行きたくない」「時代遅れ」「いらない」「上手な断り方」といった複合ワードが散見されます。そんな逆風?の中、「社員旅行net」はまさに社員旅行を専門とする旅行会社に無料でプランと料金を取り寄せできるサービスを提供し続けてきました。
若者の会社行事の好き嫌い的な話しとは別に、社員旅行の現場対応で言えば、お子さんのいる家庭での共働きも増え(*)、職場が男性中心だった「昭和」な時代よりも、社員旅行の組み立てが単純にはいかない側面もあります。
*戦後の高度経済成長期に、いわゆる専業主婦世帯が中心になっていったわけですが、1990年代中盤には、共働世帯数が専業主婦世帯数を逆転し、現在では共働世帯数は、専業主婦世帯数の約2.4倍になっています。2021年には、フルタイムの共働世帯も、専業主婦世帯数を上回っています(参考:厚生労働白書 令和6年版)。
そうした中、社員旅行の実施件数はコロナ禍では大幅に減少しましたが、行動制限がなくなった2023年以降、現在でも多くの企業が社員旅行を実施しています。
社員旅行net編集部の実感値としては、昭和の旧態依然とした温泉旅館で大宴会といった社員旅行は少なくなりつつも、目的意識やテーマ、内容がきちんと練られた社員旅行を実施する職場が増えているという見解です。
今回、雑誌「AERA(朝日新聞出版)」の総合ニュースサイトである「AERAdot.」の大谷百合絵さんから編集部が取材を受けた編集部。「社員旅行は本当にオワコンなのか?」というテーマで取材を進めていく中で、意外な社員旅行事情が浮き彫りになり、今後の課題が見えてきたように思います。
「社員旅行net」の編集部を10年以上担当し、実際に社員旅行を実施した幹事さんからのアンケートや体験談などに触れる機会があります。そんな時、意外に多いのが「いってみたら楽しかった」の声です。
最初は会社の業務命令でいやいや幹事を任され、やる気もなく、仕事だから仕方ないと我慢しつつ「社員旅行」に参加。普段あまり話さない会社の人とずっと一緒なんて気詰まり・・・と思っていたのに、話してみたらとても気さくでいい人だったという声が多数ありました。
仕事上ではあまり見せないような親しみやすさや、意外な発見があり、社内の結束が固まったという声も。もしかすると「食わず嫌い」だったのではないかと思われる節が多々あるのでは?と日頃から感じています。
「AERA.dot」の取材でもお話しましたが、最近の社員旅行では「ずっと会社の人と同じ空間で過ごすのが気詰まり」という意見もあり、かつてのように「旅館の大部屋で雑魚寝」は減り、ビジネスホテル等で1人ひとり個室というリクエストも見られるようになりました。
「団体行動が苦手」という方も多いのでみんなで一緒に行動は最低限。社員旅行先では「自由行動」が基本で、社員全員が集まって食事をする機会を1日だけ設けるというプランも多くなっています。
とはいえ、年配者が多い職場などでは「1人でどうすごしたらいいかわからない」という意見もあるので、オプショナルツアーを用意して、参加したいものを自由に選べるようにする、という提案も。
また、会社の研修や会議、視察を兼ねた社員旅行、全国の営業所が集まり成績優秀者の表彰式を兼ねる、会社の周年記念のイベントで旅行するなど、会社行事の一環として実施する例もあります。
最近の若手社員がSDGsや防災に興味・関心が高いことを受け、エコツーリズムを実施する例、心身のケアを兼ねたウェルネスツーリズムなど、新しい旅行へのトレンドを盛り込んだ社員旅行も人気。
まさに、社員旅行も企画次第。社員旅行net編集部の見解としては、会社としてプラスになり、参加する人が魅力と感じられるような社員旅行を実施できれば、イマドキの若者の心を捉えることはできる、のではないかと考えています。
無事就職できたけど、社員旅行のある会社だった・・・。自由参加といいつつも、実質的には強制参加。どうやって断ろうかと思っている方。
発想を変えて、自ら幹事に立候補し、自分が参加してみたい社員旅行を企画する、というのもアリなのではないでしょうか。サバイバルゲームや謎解きゲームなどのエンタメが好きなら、プランの中に盛り込むこともできます。
「宴会」が必須ならば、旅館の宴会場ではなく、グランピングでBBQにする。クルーズ船でディナーを楽しむ、ディズニーランドやUSJでパーティなどもアリです。
個人ではなかなか体験できないこと、行けない場所を選んだり、個人で自由行動ができる時間を多く取るなどいろいろなオリジナルプランを旅行会社から提案してもらえるのが「社員旅行net」のいいところ。
社員旅行が「デメリット」でしかないと思っている方。みんなが参加して楽しかったと思ってもらえるような「満足度の高い社員旅行」を企画できたら、自分も周りの人もハッピーだと思いませんか?
令和の若手社員も「昭和な社員旅行」のイメージからぜひ脱却して、「居心地のいい職場」「仕事が楽しくなる職場」作りを応援してくれる社員旅行をぜひ自ら企画・実施してみてはいかがでしょうか。
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